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『Daughters』(ドーターズ)
初日オンライン舞台挨拶

2020-09-19 更新

【出演者】三吉彩花、阿部純子、津田肇監督
【特別ゲスト】chelmico

Daughtersdaughters 配給:イオンエンターテイメント/Atemo
全国順次公開中

© 「Daughters」製作委員会

 東京・中目黒でルームシェア生活を送るふたりの女性を主人公に、妊娠、そしてシングルマザーとして出産という人生の決断を通して、友情、仕事、家族、過去への固執と現実など、現代の女性の揺れ動く心情にフォーカスしたヒューマンドラマ、映画『Daughters』(ドーターズ)。この度、公開初日の9月18日(金)にはメイン劇場のヒューマントラストシネマ渋谷と別会場をオンラインでつないで、本作を観に来た観客向けの舞台挨拶が実施された。主演の三吉彩花、阿部純子、津田肇監督の他、特別ゲストとしてchelmicoも登場した!


 本作のメイン劇場となるヒューマントラストシネマ渋谷とオンラインで繋いで開催されたリモート舞台あいさつ。映画を観を観終わったばかりの観客の前に、代官山蔦屋書店の特設ステージがライブ映像が映し出され、主演の三吉彩花、阿部純子、津田肇監督の3人が登場し、それぞれ初日を迎えた喜びを語った。

 主人公の「小春」を演じた三吉は「この映画は私の中でもすごく心に残っている作品で、やっとこの日を迎えられて皆さんにお届けすることが出来るというのは、すごく温かい気持ちになります」と感謝を述べ、もう1人の主人公「彩乃」を演じた阿部も「難しい状況ではありますが、こうして皆さんが集まって下さったというのを見ると、すごく嬉しくて感無量です」と少し目を潤ませながら喜びを伝えた。本作がオリジナル脚本で長編映画は初となる津田監督は「今思えば脚本を書いたのは6年前になりまして、どうやったら映画を撮れるんだろう、劇場で公開できるのだろうという本当に何もないところから、こうして初日を迎えてみると不思議な気持ちというか、自分の映画なのかという気持ちにもなっています」と感慨深げに挨拶した。


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 本作の2度目の鑑賞時に楽しむポイントや撮影の裏話について、三吉は小春目線で進行する本作の2回目の楽しみ方として「映画観ていただいた皆さんは、小春と同じ目線でいろいろことに共感したり、彩乃のことを想ったりしたと思うんですが、次観るときは彩乃に注目して見てほしいです。彩乃の細かい表情とかリアクションがとても繊細に演じられていて、私は彩乃のお芝居が大好きなので、次観るときは彩乃に注目していただけたら一味違う楽しみ方ができるんじゃないかなと思います」とおススメの鑑賞ポイントを語った。三吉から絶賛された阿部は照れながらも、「裏話としてひとつあげるとしたら、印象的なプールのシーンです。あのシーンはすごく寒い日に撮影していて、2人で凍えながら撮っていました。スタッフの皆さんも体力勝負で、自分たちも寒いのに私たちのことを気遣ってくださったり。あんな幻想的なシーンが実は意外と大変だったというは裏話のひとつかもしれないです」と語ると、津田監督が続けて「僕もあのシーンのことを話そうと思ってました。ワチャワチャしたホームパーティのシーンは目黒のホームスタジオで撮影して、そのあと2人が駆け込む一瞬のエレベーターは有明のマンションで撮影して、そのあとのプールに飛び込むまでを柏の商業施設で撮って、最後に飛び込んでからは静岡のダイビング練習場という。あの5分間のあいだに県を何回もまたぐという非常にお金をかけたシーンになっているので、本当はそんなこと知らずに観ていただきたいんですけど、せっかくの機会なので(笑)」と監督自ら印象的なシーンの裏話をすると、三吉からも、実はあのシーンのために監督をはじめとする撮影スタッフがダイビング免許を取得したということが明かされ観客を驚かせた。


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 その後、津田監督が手掛けた本作の主題歌「GREEN」特別ミュージックビデオが上映されると、chelmicoのRachel(レイチェル)とMamiko(マミコ)がステージに登場した。映画のように女性2人の日常会話が歌詞になっているこの曲について津田監督は「噂に聞いたんですけど、『Daughters』の内容に沿うんじゃなくて、もともとご友人だったお2人がお互いのことを思って書いたら、それがそのまま映画にマッチするんじゃないかという話を、何かの記事で読んで超胸アツだな、と思いました(笑)」と話すと、Rachelは「映画に寄せるのもアリかなと思いましたけど、2人の関係性がすごいマッチしていたので、これは私たちのパーソナルなことを書いたほうが合うかなと思ってそうしたんです」と主題歌を作るうえでの裏話を披露した。


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 イベントでは映画を観た観客からの感想が読み上げられる場面も。「小春と彩乃が本当に中目黒で暮らしているみたいにナチュラルでよかった」という感想が多く届いていることについて、三吉は「阿部さんと共演するのは初めてで、気が知れてる親友同士の役だったのでクランクインする前に、2人で撮影が行われるマンションに行ってご飯を食べたり、ソファでだらだらしたりしてました(笑)」、阿部も「3、4時間くらい2人で映画のことや、それ以外のことも話したりして、三吉ちゃんがいつも私にアドバイスをくれてました(笑)」と撮影前から小春と彩乃のような関係性を育んで自然な空気感が作れるようにしていったことを明かした。

 「ファッションがとても可愛くて映画のインスタも楽しみでした」という感想では、インスタグラムに写真をアップする際に意識していることを聞かれると、三吉は「私は色味を少し落として上げるようにしています。今日の衣装みたいに柄がパキっとしてて印象的なんですけど、こういうのも色彩を少し落としてアップしがちです。とくに理由はありません(笑)」と自身のインスタ術を披露。阿部は「私は自分の好きな本や料理とか、好きなことを好きなときにアップしているので、素敵な方法があったら教えていただきたいくらいです(笑)」と照れ顔で語ると、Rachelは「最近何を載せたらいいかわからなくて……告知です!」とコメントすると、Mamikoは「インスタ・ストーリーで今聞いてる音楽とか載せたら良いかなと思ってます……あとは告知です!」とコメントを被せて笑いを誘っていた。

 最後に阿部から「最初お話を頂いたときに、自分が出来るのかなと思った部分が多くて、妊娠・出産というデリケートな部分を扱っているので不安なところもあったんですが、津田監督が現場ですごく受け入れてくれて、何より三吉彩花ちゃんがずっと優しく接してくれました。この作品は自分の子どものように思っています」と語り、三吉も「すごくかけがえのない作品です。新しい青春を過ごしたような、こんな気持ちになった作品は初めてでした。この作品が皆様に愛されていろいろな方へ届いたら嬉しいなと思っています」と締めくくり、リモートイベントは終了した。


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(オフィシャル素材提供)



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