2020-09-23 更新
2014年、『ガンバレとかうるせぇ』でぴあフィルムフェスティバル映画ファン賞(ぴあ映画生活賞)&観客賞をW受賞し、同作で釜山国際映画祭など数多くの国内外映画祭で評価された佐藤監督が、完全オリジナル脚本で挑んだ『泣く子はいねぇが』。是枝裕和もその才能に惚れ込んだ佐藤快磨監督初の劇場映画デビュー作。
「父親としての責任」を与え、「悪いことをせずに正しく生きる」という人としての道徳を教えてくれる。そう男鹿半島で伝承される神様「ナマハゲ」を通し、大人になりきれず、社会にも馴染めない主人公が、不器用ながらも、青年から大人へ少しずつ成長する姿を描いた本作。主要キャストには若手最注目株の仲野太賀、吉岡里帆、寛 一 郎に加え、山中 崇、余 貴美子、柳葉敏郎といった実力派俳優が集結。平成生まれの新たな才能・佐藤監督を確かな演技で支え、物語を彩り魅了する。
秋田県・男鹿半島で暮らす、たすく(仲野太賀)は、娘が生まれ喜びの中にいた。しかし妻・ことね(吉岡里帆)は、子どもじみていて父になる覚悟が定まらない様子のたすくに苛立ちを募らせていた。
そんな中たすくは、ことねに「酒を飲まずに早く帰る」と約束を交わし、大晦日の夜、地元の伝統行事「ナマハゲ」に、例年通り参加する。しかし、結果酒を断ることができずに泥酔したたすくは、溜め込んだ鬱憤を晴らすように「ナマハゲ」の面をつけたまま全裸で男鹿の街へ走り出す。そしてその姿がテレビで全国放送されてしまうのだった。
ことねには愛想をつかされ、地元にも到底いられず、東京へ逃げてしまうたすく。しかし2年の月日が流れても、東京に居場所は見つからず、徐々に「ことねと娘に会いたい」という想いが強くなっていく。
ようやく、自らの愚行と向き合うことを決め、地元に戻ってきたが、仕事は簡単には見つからず、ことねと会うことも叶わず、状況は容易いものではないのだった……。
(2020年、日本)
キャスト&スタッフ
監督・脚本・編集:佐藤快磨
企画:是枝裕和
出演:仲野太賀、吉岡里帆、寛 一 郎、山中 崇、余 貴美子、柳葉敏郎ほか
配給
バンダイナムコアーツ/スターサンズ
11/20(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
■ 公式サイト: nakukohainega.com (外部サイト)
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