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『水曜日が消えた』
生中継舞台挨拶イベント

2020-07-05 更新

中村倫也
MC:SYO(映画ライター)

水曜日が消えたwednesday 配給:日活
TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開中
© 2020『水曜日が消えた』製作委員会

 新型コロナウィルス感染拡大防止のため、当初の公開日から延期され、ついに6月19日(金)に初日を迎えた本作。このたび大ヒットを記念し、中村倫也、石橋菜津美、深川麻衣、登壇の生中継舞台挨拶が実施された。本作のプロモーションでキャストが揃っての舞台挨拶を行うのは、この日が最初で最後! 舞台挨拶の模様は全国の劇場に生配信された。


 MCの呼びかけで登場した中村倫也、石橋菜津美、深川麻衣。それぞれ「火曜日、他を演じました中村倫也です。皆さんありがとうございます。結構離れて、目の前にお客さんがいないというのも僕は初めての経験なので、どんな時間が過ごせるか楽しみにしています! よろしくお願いします!」と中村が、「一ノ瀬役を演じました石橋菜津美です。皆さん映画楽しんでいただけましたか? この反応が聞こえないという形も何か変な感じですが、楽しんでいっていければと思います」と石橋が、「瑞野を演じました深川枚です。限られた時間ですが、よろしくお願いします」と深川が挨拶をし、舞台挨拶は始まった。


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 本作の監督を務めた吉野監督に第一子が誕生し、この場に駆けつけることができないことがMCから発表されると、「おめでたいですね!」とお祝いムードで、最初から和やかな雰囲気で舞台挨拶はスタートした。

 公開してこの日がちょうど2週間の心境を尋ねられると、中村が「ありがたいことに、観てくださった方からの評判が良くて、嬉しい限りですね。親とかにムビチケをプレゼントしたのですが、“今日観に行ってきました!”って連絡が来たりしました。僕は友達が何分少ないもんで、暗い話になるのでやめておきます(笑)」と、石橋が「姉が10年ぶりに映画を観にいった、ということでした(笑)。すごい喜んで、観終わってすぐ電話がかかってきました」と、深川が「私も友達や家族から映画館で観たよって連絡もきました。私も映画館に観に行きました」とそれぞれ話した。


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 主演作が公開された思いを尋ねられると、「主演なんですが、みんなで物作りしたもの、現場であくせくしながら作ったものが届く、という印象で。今回に関しては、吉野さんは長編初監督作品で、素晴らしい才能が日本の映画ファンやいろいろな人に広まっていくのが何より楽しみですね」と話した。


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 石橋も「吉野監督ってとても不思議な方なので、吉野監督の見えている世界がいろいろな人が届けばいいなと思っていたので、いろいろな人が観て、私と同じように共感してくれるといいなと思ってます」と話した。深川も、「この作品、すごいCGがたくさん使われていて、台本の時点ではどうなんだろうと思っていたものも、出来上がったものを見ると、監督の頭の中では最初からこの世界が広がっていたんだな、とすごくびっくりして、この世界観ってあんまり今までの映画ではないと思うので、たくさんの人に観ていただきたいなと思います」と監督の世界観を力説。

 中村倫也人での場面が多かったことの話になると、「前半、1人家でぶつぶつやっているのが多くて、後半も自分と芝居したりと、何分初体験が多かったですね。あとはとにかく、寂しかったですね」と振り返ると、石橋も「寂しいってずっとおっしゃってましたね。(中村さんは)ムードーメーカーってほど何かしているわけではないけど、いるだけでほわっとする感じ?現場に入ると締まる感じで、不思議な方だなと思いました。ご一緒する時間も少なかったので、掴めない方だなと思いました」と中村のイメージを話すと、中村も「今日はいろいろな意味でディスタンスがあると」と、冗談を交え、遠く離れた会場に笑いを届けた。深川さんも、「私も今回初めましてだったんですけど、石橋さんが言ったみたいに、掴みどころがなくて、でも行動と言葉が予測できなくて、ぽっと言った言葉が現場を和ませてくれたり、優しいお兄さんという感じです」と中村の印象を話した。「僕のほうが年上なのに、(役柄から)お姉さんって感じがしていて、でもお兄さんって言われて、混乱しています」と、恥ずかしがりながら、返した。


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 きたろう、中島 歩、休日課長といった共演者の話になると、「休日課長さんの吐息をここ(首を指差しながら)で聞いたのは僕だけだと思うます(笑)。贅沢な、自然と鳥肌が立ちました。役作りは完璧だったということですね(笑)。中島さんは、あんなにイケメンなのになぜ怪しい雰囲気を出せるのか、現場で目が離せない存在でした。きたろうさんは、役柄が照れ臭いのか、カットがかかった瞬間に“今のシーンはね、こんな感じでね”とクッション材を挟むんですよね。それがすごくチャーミングで。大先輩ですが、個性豊かな方に囲まれて、楽しかったです。だからこそ、1人でいるのが寂しかったかもしれないですね」と中村が共演者に関して熱く話した。

 印象に残ったシーンに関しての話になると、「私は(中村さんが)花束を持ってジャンプしているシーンが一番好きなのですが、本当に可愛くて、ファンとして見てました。ファンになるなって思いました(笑)」と石橋が中村をベタ褒めすると、中村も「何言っているんですか(笑)」と言いつつ、「アリトゥース」と。深川も、「後半の告白のところとか、台本だとちょっと視界が途切れるって書いてあって、どうやって撮影するんだろうって思ってて、相談しながら撮影していたんですが、見事で“監督、さすがだな”って思いました」と印象的なシーンについて話した。中村も自身で撮影するシーンに関して振り返り、「カメラマンもやっていたんですよね。別途ギャラを交渉しなきゃなって思ってたんですけど(笑)。みんなで吉野さんのイメージを共有しながら、一個一個やっていきました。役者セクションだけじゃない、作るパートもやらせていただいたので、楽しかったです」と今回の経験を振り返った。


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 そんな中村の「一ノ瀬という役は、ただただ、中村さんの出すもので引っ張られている感じだったので、真似はできないな、という感じでした」と改めて中村を大絶賛すると、「主演ってあんま慣れていないポジションなので、こんなにも自分のことを皆が話すなんて、小っ恥ずかしいですね。ありがとうございました」と照れている様子。深川も「撮影中もですが、撮影以外でも遊び心がある方で、こんなに自由でいいんだ、と発想とか引き出しとかがものすごい方だなと思いました。毎回ちょっとずつカメラが回るたびにやることが違ったり、休憩中も吉野監督の似顔絵書いていたり、なんて言うんですかね……」と言葉に詰まると、中村が「アホってことですか?」とツッコミ、ここでも会場を沸かせた。

 “火曜日の僕”がルーティーンを大事にすることから、ルーティーンに関しての話になると、深川が「朝にカフェオレを飲むくらいです。シャキッてします。自分で入れるインスタントのやつです」と話し、中村が「僕はあんまないですね。世界平和について考えるくらい? ……映画のスタッフしか笑っていないですね。寝る前に動物のことを調べるくらいですね。そうして蓄積した知識の出しどころを探っています(笑)」と、石橋が「私もあんまりなくて、窓を開ける?ですかね」とそれぞれのルーティーンを話した。

 最後に中村が「“中村倫也が7人格を演じたこと”がコアな部分ではなく、ささやかな、じんわりと手の中に残る、肌触りのある作品かなあと思います。エンドロールも遊び心あったと思います。面白かったよって誰かに言いたくなる作品になっていたら嬉しいなと思います」と話し、舞台挨拶が終わると、3人がカメラに向かってエアー・サインをし、離れた場所にいる観客にメッセージを届け、大盛況のまま、舞台挨拶は幕を閉じた。


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(オフィシャル素材提供)



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