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第14回「JAPAN CUTS」に“大林賞”が新設!

2020-06-26 更新

海辺の映画館-キネマの玉手箱umibenoeigakan
© 2020「海辺の映画館-キネマの玉手箱」製作委員会/PSC
配給:アスミック・エース

 7月31日(金)に公開が決まった大林宣彦監督の最新作『海辺の映画館―キネマの玉手箱』の公開前に嬉しいニュースが到着した。2007年よりNYで開催されてきた北米最大の日本映画を紹介する映画祭「JAPAN CUTS」にて、新たに“大林賞”が新設されることになった。


 新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、公開を延期していた大林宣彦監督の最新作『海辺の映画館―キネマの玉手箱』の新たな公開日が、7月31日(金)に決定、新たにまた嬉しいニュースが到着! 2007年の開始以来、毎年7万人以上の観客を動員し、全米初公開作品を多く含む300本以上の邦画を上映してきた、ジャパン・ソサエティー(JS)が主催する北米最大の日本映画祭「JAPAN CUTS ~ジャパン・カッツ~」にて、故・大林宣彦監督(1938~2020年)の日本映画界での偉業を称え、名を冠した「大林賞」(Obayashi Prize)が新設されることが決定!

 本賞は、日本映画の未来を担う次世代の若手監督の自主制作による長編作品を7作品上映するネクジェネレーション・コンペティション部門(NEXT GENERATION)から、審査員が最も優れた作品の中から1作品を “大林賞”として選出するというもの。映画祭の公式リリースには、以下のように紹介されている。


 大林監督は次の言葉を残されています。「笑顔と、生きること、そして、今日より少し良い明日をたぐり寄せるために、ぼくは映画を拵えてきた。だから、ぼくの続きはみんながやってね」。
 この言葉の通り「大林賞」は、独創的な宇宙感、創造性を特徴とする先駆的な映画人の大林宣彦監督に敬意を表して、次世代の映像作家に贈られます。大林賞は、映画業界の専門家から構成される審査員により、本映画祭のネクスト・ジェネレーション部門で最も優秀な独立系長編映画監督に贈られます。総合的な観点から最も将来性と才能を発揮している若手の映像作家の活動を後押しすることを目的としています。
 大林監督の長女で料理家、映画監督の大林千茱萸氏は、下記のように述べています。
 「父が映画作家として歩んできた道がこうして、また新たな未来の作家さんたちへと受け継いで戴けること、たいへん光栄であり、誇らしい限りです。父と共に映画を作り続けてきたプロデューサー恭子さんも、涙ぐみながら『たいへん嬉しいです、感謝します』と、皆さまに伝えて欲しいとのことでした」。
 (以上、映画祭公式リリースから抜粋)


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 第14回 『JAPAN CUTS~ジャパン・カッツ~』は、NY本国時間2020年7月17日(金)から7月30日(木)の期間中、オンライン上で開催され、長編メイン部門(FEATURE SLATE)にて、『海辺の映画館—キネマの玉手箱』が上映されるほか、大林宣彦彦監督の遺徳を偲び「ライフとキャリア」についてオンライン上で、「大林監督についてのパネル討論会」が開催。2015年に開催した大林監督作品の特集上映会のキュレーターも務めたアーロン・ジェロー博士が司会をつとめ、大林監督のご息女の大林千茱萸氏、女優の常盤貴子氏、朝日新聞記者・石飛徳樹氏、市民出資映画館シアターキノ代表の中島 洋氏らが語り合う。

 映画『海辺の映画館—キネマの玉手箱』は、7月31日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他全国公開!


第14回「JAPAN CUTS~ジャパン・カッツ~」 JAPAN CUTS: Festival of New Japanese Film

開催日程:2020年7月17日(金)~7月30日(木) ※ NY現地夏時間
主催団体:ジャパン・ソサエティー(JS)

映画祭公式HP
https://www.japansociety.org/page/programs/film/japan-cuts-2020 (外部サイト)

 ジャパン・ソサエティー(JS)は、新型コロナウィルス感染拡大の世界的な現状を鑑みて毎夏恒例の日本映画祭・第14回『JAPAN CUTS~ジャパン・カッツ~』を米国東部夏時間の2020年7月17日(金)から7月30日(木)にわたり従来の劇場内での上映形式とは違い、完全にオンライン上で開催する。本映画祭の配信プラットフォームと技術サービスにはFestival ScopeとShift72の協力のもと、日本映画ファンにはたまらない映画部が選りすぐった映画作品を14日間のユニークな上映形式で紹介される。今回は初めてニューヨークの観客のみならず、全米中にいる日本映画好きな皆様に本映画祭を楽しめる。
 本映画祭のオンライン版では、長編作品と短編作品の総計40本の多彩なラインアップをビデオ・オン・ディマンド(VOD)モデルで提供し、チケットの購入と視聴のアクセスは米国内に制限される。
 ドキュメンタリー・フォーカスや実験映像を特集したEXPERIMENTAL SPOTLIGHTなどの特集部門を復活し、今年は新たに次世代の若手のインディペンデント映像作家を対象としたネクストジェネレーション・コンペティション部門と同部門から選出する「大林賞」が設けられた。
 さらに、ライブ配信や事前に収録した質疑応答、パネル討論会、映画制作者と本映画祭のプログラマーによるビデオ挨拶など、ダイナミックでインタラクティブなプログラムが提供される。


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(オフィシャル素材提供)



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