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『甘いお酒でうがい』
大ヒット祈願イベント

2020-03-26 更新

松雪泰子、黒木 華、清水尋也

甘いお酒でうがいamasake-ugai 製作・配給:吉本興業
4月10日(金)、テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
© 2019 吉本興業

 映画『甘いお酒でうがい』の都内で行われた鏡開きで大ヒット祈願イベントをリポート。舞台挨拶にキャストの松雪泰子、黒木 華、清水尋也が出席してクロストークを繰り広げた。


 本作は、シソンヌのじろうが長年コントで演じてきた同名キャラクターによる日記という体で書かれた小説が原作。メガホンを取ったのは『勝手にふるえて』や『美人が婚活してみたら』などの大九明子監督。とある会社で派遣社員として働く40代の独身女性・川嶋佳子が日記に綴った517日間の日常が描かれる。

 川嶋佳子訳を務めた松雪は、本作のオファーを受け、「ちょうど作品に対してじっくり時間をかけて向き合いたいなと思っている時に声をかけていただいたので、嬉しかったです」と振り返る。また、「じろうさんの言葉がすごく美しくて、詩的でユーモアがあって可愛らしかった。良い行間がたくさんあって、イマジネーションが広がる、読んでいるだけで映画を1本観終わったような気持ちになれる素敵な脚本でした」と話す。松雪は、元々じろうがコントで長年演じていたとは認識しておらず、原作や脚本を読んでからコントを見たという。「じろうさんが演じたコントの映像を観たら、私と映画のキャラクターとはタイプが全然違っていたのでびっくりしました」と衝撃を受けたことを明かした。大九監督はわざと真逆なイメージの松雪を佳子役にキャスティングしたという。


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 佳子との共通点を聞かれた松雪は「“物を大切にする”ところかな。物に話しかけたり、掃除するときも『ありがとう』って言いながら掃除したりとかしちゃうんです……。そういうところは共感できます」とコメントした。


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 佳子の後輩・若林ちゃんを演じた黒木は原作を読んでおり、好きだったことを明かし、「テンポが心地よくて、楽しくて幸せな撮影でした」と振り返る。また過去に2度ほど松雪と共演経験がある黒木は、役作りについて「何とか佳子を演じる松雪さんを明るくさせることが出来ればいいなと思って演じました。私の邪気が見えないように気をつけました」と笑顔で話す。それを聞いた松雪は「邪気なんてないでしょ! 華ちゃんはいい意味で強くて美しい。ピュアで可愛らしいところが若林ちゃんと似ている。癒やししかないんです。本当に天使でした」と笑顔で返していた。


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 佳子と恋愛関係になる二回り歳下の青年・岡本くん役を演じた清水は、「最初、松雪さんの相手役と聞いたときは、“おっ!?”と緊張が走りました。今まで松雪さんは僕にとっては『テレビに出てる人だ!』という感じの方だったので……」と緊張気味にコメント。また、清水が「撮影は楽しかった」と振り返ると、松雪は「すごくナチュラルに演じてくれました。でも、(歳が)ふた回りも離れてますもんね」と2人の関係について語ると、清水は「いやいや! 恋愛に年齢は関係ないですよ!」と力強くコメントしていた。


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 終盤、ヒット祈願で、3人で鏡割りを実施。割れた樽の中には季節柄う桜の花びらが入っており、松雪と黒木は美しい花吹雪で戯れていた。


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 今作は、吉本興業とテレビ朝日が共同制作し、昨年4月に開催された「島ぜんぶでおーきな祭 第11回沖縄国際映画祭」で上映された。



(取材・文・写真:福住佐知子)



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