インタビュー・記者会見等、映画の“いま”をリポート!

Cinema Factory

Cinema Flash





作品紹介

トップページ > 作品紹介 花と雨

2019-10-30 更新


花と雨hanatoame
© 2019「花と雨」製作委員会

イントロダクション

 日本のHip Hop界で歴史的名盤と言われるSEEDAのアルバム「花と雨」を原案とし、新進俳優、笠松 将が主演を務める映画『花と雨』が、2020年1月17日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷他、全国公開される。

 監督はミュージック・クリップやCMで数々の受賞歴を持ち、「Perfume」や「水曜日のカンパネラ」「ゆず」「Bjork」など多くのアーティストのMVを手掛け、大友克洋がデザイン監修し「AKIRA」の世界観を再現し話題となったNHKスペシャル『東京リボーン』オープニング映像の演出なども務める、映像ディレクター土屋貴史。長編映画初監督作とは思えない、計算し尽くされた抒情的な映像美、独特のリズム、大胆なカメラワークで新時代の映画を誕生させた。

 原案は、2000年代から今日に至るまで、独自の感性でその最先端を走り続けてきたアーティスト・SEEDAが2006年に発表し、多くのアーティストに影響を与えた日本のHipHopにおける伝説的アルバム「花と雨」。彼の自伝的なエピソードも交え、“何者かになりたい”一人の青年が葛藤しながら成長する姿を描く。

 本作ではSEEDA自身が音楽プロデュースを、東京最高峰のMC・仙人掌が演技指導を担当している。


ストーリー

 幼少期、ロンドンで育った主人公の吉田は、閉塞的で村社会的な日本の空気に馴染めないまま、高校生活を送っていた。同級生や現実を冷めた態度で見つめ満たされない日々。そして次第に学校から距離を置くようになった時、“Hip Hop”と出合った。Hip Hopを通じて日本で初めて自分が表現できる場所・仲間とも出会い、身も心も“Hip Hop”にのめり込んでいく。

 吉田は、いつか海外での活躍を目指す姉・麻里との約束を胸にラッパーとしての練習や活動をしながらストリートでは、ドラッグディールで実績と自信をつけていく。しかし、物事はそう簡単にうまくはいかなかった。ラップバトルで再会する同級生には負け、掴みかけたチャンスは仲間に裏切られ次々と失った。初めて自分の居場所だと思えたからこそ、その現実の厳しさに晒され、自分を見失って行く。

 Hip Hopへの情熱も薄れ、いつしか単なるドラッグディーラーに成り下がっていた。

 夢に邁進する姉の麻里とも距離を置くようになり、いつまでもうまくいかない現実から逃げる吉田は、ついに逮捕されるはめに。

 そしてその先に待っていたのは、最愛の姉との別れだった。これが、自分のやりたかったことなのか?

 吉田はラッパーとして、1人の人間として、現実を乗り越えられるのか……。


(2019年、日本)

キャスト&スタッフ

監督:土屋貴史
脚本・監督:中村義洋
原案:SEEDA・吉田理美
脚本:堀江貴大・土屋貴史
音楽プロデューサー:SEEDA・CALUMECS
製作:藤田晋・中祖眞一郎
出演:笠松 将、大西礼芳、岡本智礼、中村織央、光根恭平、花沢将人、MAX、サンディー海、木村圭作、紗羅マリー、西原誠吾、飯田基祐、つみきみほ、松尾貴史、高岡蒼佑ほか

配給
ファントム・フィルム
2020年1月17日(金)、ヒューマントラストシネマ渋谷 他、全国公開

■ オフィシャル・サイトphantom-film.com/hanatoame/ (外部サイト)


関連記事
第32回東京国際映画祭 レッドカーペット
第32回東京国際映画祭 舞台挨拶・Q&A
公開初日舞台挨拶

Page Top