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『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
公開直前ファンミーティングイベント

2019-10-27 更新

アンディ・ムスキエティ監督、バーバラ・ムスキエティ(プロデューサー)

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。itthemovie 配給:ワーナー・ブラザース映画
11月1日(金) IMAX®/ 4D / 吹替版 同時公開!
© 2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

 全世界で大ヒットを記録している『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』。本作の監督アンディ・ムスキエティとプロデューサー バルバラ・ムスキエティ登壇の公開直前ファンミーティングイベントが開催された。ホラー映画の歴史を塗り替えた二人が本作に込められた熱い想いを語ってくれた。


 満席の会場に集まった観客の前に本作の監督を務めたアンディ・ムスキエティとバルバラ・ムスキエティが歓声に迎えられて登場。会場には、劇中に登場した前作から大人気のキャラクター・ジョージーの黄色いレインコートを着た人々や、完成度の高いペニーワイズのコスプレをしたファンたちが詰めかけ、ファンの姿を見たアンディとバルバラは大興奮!

 1作目は日本で大ヒットとなり、ファンの皆様へ直接感謝を伝えたいということで今回初来日したアンディは、「今日はご来場いただきありがとう。1作目は日本で大ヒットしたので感謝しているし、今作も応援してくれてありがとう!」とコメントを寄せる。続けて、バルバラは「この映画を5年かけて作り、ここが最後のプレミアの地となります。終わったら泣いてしまうと思います」と感無量の表情を見せた。

 また、日本ではキッズルーザーズたちがとても人気だが、実は、本作では、これまで描かれていない子どもたちの新しいエピソードが描かれており、監督は「本作では2つの役割があるんだ。1つ目は感情的な役割で、27年後の大人が出てくるが、キッズルーザーズを本作で出すことで、一作目の彼らを思い出してもらうことができて、大人になった彼らとのコネクションを作ることができた。2つめはドラマ的な役割。1作目では子どもの友情を描いていて、今作はトラウマの話を描いている。ルーザーズは大人になって仕事では成功しているけど、内面的には壊れているんだ。1989年の夏の出来事でそれぞれがもがいていることを描いている」とそれぞれの子どもたちのエピソードを通して描きたかったことを明かす。


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 スティーヴン・キングの原作の本作。キングとのエピソードについて問われると、監督は「実はスティーヴン・キングは脚本づくりに関わっていないんだ。1作目が終わって、彼が作品を気に入ってくれたと聞いてからコンタクトを取った。そこから友達になって、2作目には関わって欲しいと思って頼んだらドラフトを見てくれて……。そしたら、原作者としてではなく、一ファンとして、映画化されたらここが観たいというリストをくれたんだ。彼は小説と映画は違うアートであるということを理解しているし、僕たちを信頼してくれたので、台本のドラフトを見て、リストをくれて、その後は好きなようにやらせてくれた」と、キングとのエピソードを明かしてくれた。続けてバルバラは、1作目のプロモーションが終わったころに、キングが自身の本のプロモーションで訪れたトロントで偶然会った時のことを振り返り、「非常に素晴らしい可愛らしい方。初めて会った時に自己紹介をしたんだけど、短パンを履いていて、『短パンを履いているときに初めて会うなんて困るなあ』と言いながら、大きなハグをしてくれて仲良しになったの。セット・ビジットでは、通常の人は数時間で帰るのに、彼は孫息子と3日間滞在してくれて、たくさん話した。心が広くて人生経験のある人で、一緒にお仕事ができて光栄だし、また何回も一緒にお仕事をしたい」と、キングが素晴らしい人物であったと語り、再び彼との仕事を熱望した。


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 また、なぜ今この時代にこの作品をとったのかという問いに対し、アンディは「初めてこの原作を読んだときは14歳で27年前のこと。僕はスティーヴン・キングのファンで、彼のセリフは心にしみこんでいるし、ストーリーテリングを彼の作品から学んだんだ。今回の映画に対するビジョンは、僕の感情的経験から生まれた来たもの」と語り、「今のこの瞬間、僕たちには恐怖の文化があって政治や政府、リーダーたちが恐怖を使って僕たちを分断させようとしていると思うんだ。『IT』というのは、そういった政治のリーダーたちを現実のモンスターのシンボルにしているので、今の時代にリンクしていると思う。私たちが伝えたいことは、努力をして戦い、リーダーたちが垂れ流している嘘に耳を傾けてはいけないということ。人間は団結するときに力を発揮するし、恐怖に立ち向かうことが大切なんだ」と本作に込められた熱い想いを述べた。


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 観客からの質問コーナーが設けられ、アンディに、ハロウィンに向けてペニーワイズのコスプレをするために、ペニーワイズのようになれるアドバイスを求めると、ペニーワイズのダンスのステップを習得することを勧め、アンディ自らがノリノリでダンスを披露してくれる一幕も。実は、ビル・スカルスガルドが演じるペニーワイズのダンスがアンディが発案したものであったことも明かす。また、「目の焦点をずらす才能があれば良いし、唇の形がマネできたら良い。頭が大きいこと、そして剥げていると更に良い!」と、ペニーワイズの独特な特徴を教えてくれた。


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 最後に、ホラー好きなファンから監督になるためのアドバイスを求められると、アンディは「もし語りたいストーリーがあれば自分で作ったら良いよ! 他の人に頼らず作るんだ」、バーバラは「5分以内の短編を繰り返し作ると良い。最近は良いイメージを安く作れるようになったし、気に入らなかったら作り直して、何回も繰り返したら満足いくものができるわ。そしてYouTubeで流してスタジオの重役の目に留まるようにするの」と、未来の映画監督にアドバイスを送った。


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 イベントでは、抽選を行い、監督のサイン入りポスターの当選発表をアンディとバルバラから知らされるなど、会場は熱気に満ちたままイベントは幕を閉じた。

 尚、公開前日10月31日(木)は、東京・丸の内ピカデリー ドルビーシネマの劇場で<ハロウィン記念公開前夜祭イベント上映>の開催が決定! 前作『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(R15+)&完結編『IT/イット THE END“それ”が見えたら、終わり。』(R15+)2作品を史上初のドルビーシネマでイッキ見できる。しかも、当日24時から『IT/イットTHE END』を日本最速上映! 当日コスプレ来場者へのプレゼントや、映画解説付きトークショー、豪華プレゼント抽選大会など盛りだくさん(※詳細は公式サイトをチェック)。今年のハロウィンは、おそ松さんと『IT/イット』のコスプレで盛り上がろう!



(オフィシャル素材提供)



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