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『HUMAN LOST 人間失格』
公開記念初日舞台挨拶

2019-12-01 更新

宮野真守(大庭葉藏役)、木﨑文智監督、冲方 丁(ストーリー原案・脚本)

HUMAN LOST 人間失格human-lost 配給:東宝映像事業部
全国公開中
© 2019 HUMAN LOST Project

 11月29日(金)に劇場アニメーション『HUMAN LOST 人間失格』公開記念初日舞台挨拶が、都内にて行われた。舞台挨拶には、主演の宮野真守(大庭葉藏役)、木﨑文智監督、冲方 丁(ストーリー原案・脚本)が登壇。太宰 治「人間失格」を、大胆に再構築するに至った背景やキャラクター像などを明かし、会場に集まった観客の心をつかんだ。


 『HUMAN LOST 人間失格』は、破滅に至った一人の男の生涯を描く日本文学の金字塔、太宰 治「人間失格」を狂気のSF・ダークヒーローアクションへ再構築した劇場アニメーション。「アフロサムライ」の木﨑文智を監督に迎え、スーパーバイザーに本広克行、脚本を冲方丁が担当。アニメーション制作をポリゴン・ピクチュアズが務める。

 全身黒のスーツに身を包み登場した宮野は「日本で初日を迎えられたことを嬉しく思っています」とにっこり笑みを浮かべ挨拶。続く木﨑監督、冲方も挨拶をした。

 太宰 治の「人間失格」をSF・ダークヒーローアクションに再構築した本作。内容に大きな変化があると思われがちだが、木﨑監督曰く「太宰先生の原案からは外れないように作りました」と明かした。また、冲方も「原作をお読みになっている方は、途方もなく違うと思われるかとおもいますが……」と前置きしつつ、「大庭葉藏とその周辺の人間関係の構図を崩さないことを念頭に作りました」と語った。ここで2人の話を聞いていた宮野から「誰がこの『人間失格』をヒーローものにしようと思いついたのでしょう? 僕、この企画を聞いたときはびっくりしてしまって……」と驚いた表情を見せる。冲方も「最初この企画を聞いたときは本当に素っ頓狂なものが出てきたなと思いました」と笑った。企画に驚いたという宮野だが、「(『人間失格』という)偉大な原作があるからこそ、葉藏の性格は構築しやすかったです」と明かし、キャラクター作りに関して大きく苦労したということはなかったよう。

 また、宮野は本作をアピールするうえで「アクションのすごさは、この作品の肝だと思います」と力強く宣言。加えて「声優としてこの場にいるのは僕だけですが、本作に出演している声優さんの演技もみんな素晴らしいんです。みんな全力でお芝居しています。冒頭の福山 潤さんの暴走は素晴らしいです(笑)」と満面の笑みで観客に伝えた。


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 最後に、宮野は本作について「(アニメーションという文化の)可能性が広がっているなと感じました」と話し、「僕もお芝居でたくさん感じ取ってもらえるように魂を注ぎ込みました」と語り、舞台挨拶の幕を閉じた。 


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(オフィシャル素材提供)



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