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『初恋』
第4回マカオ国際映画祭 現地リポート

2019-12-09 更新

窪田正孝・内野聖陽・ベッキー・三池崇史監督

初恋hatsukoi 配給:東映
2020年2月28日、全国公開
© 2020「初恋」製作委員会

 2020年2月28日(金)より公開となる、三池崇史監督×窪田正孝主演の映画『初恋』が第4回マカオ国際映画祭のフライングダガー部門へ出品し、窪田正孝、内野聖陽、ベッキー、三池崇史監督が本映画祭へ参加した! 現地では、12月7日(土)に海外メディア向けの囲み取材、レッドカーペット・舞台挨拶を行い、万雷の拍手と共に迎えられた。


 今年で4回目を迎えたマカオ国際映画祭は、現地の若い世代の映画文化を反映し、人気作やジャンル作品を中心に構成される国際映画祭。三池崇史監督は第1回マカオ国際映画祭に『土竜の唄 香港狂騒曲』で参加して以来2回目、窪田正孝、内野聖陽、ベッキーは初参加となった。

 深夜にマカオへ到着した一向は空港からホテルへタクシーで向かう際、ものの10分で着くところを1時間ほどの回り道を強いられるというプチハプニングに見舞われながらも、内野は運転手が夜景を楽しませてくれたと前向きに捉え、マカオのきらびやかな街並みを楽しんだ。

 7日(土)に行われた海外メディア向けの囲み取材ではアジア・メディア、インターナショナル・メディアからの多くの質問に答えた。三池監督は、多岐にわたるジャンルの作品を手掛けるなかで香港映画からの影響は受けているかという質問に対し「僕は映画監督になりたかったというよりも、ブルース・リーになりたかった! カンフー映画は子どもの頃からたくさん観ているので、監督として以前に人間として影響受けている」と答え、ジャッキー・チェン以前の香港映画から強い影響を受けていることを明かした。窪田は、役作りについて聞かれると「ジムのシーンを1日で前日は試合のシーンがそれぞれ1日で撮影したのは体力的に辛かったですが、念願のボクサー役だったので頑張りました(笑)!」と、厳しい撮影を笑顔で振り返った。内野は、本作に携わり驚いたことを聞かれると「自らがよく行くホームセンターが舞台になっていることにまず驚いた」と答え、さらに「駐車場の2階から車で飛び出すという画コンテを監督に見せられて驚いた。監督の奇抜なアイデアにエキサイトしましたし、良い映画に出会えたなと思いました」と、三池監督らしいアイデアに驚きの連続だったことを明かした。ベッキーは、本作に携わった感想を聞かれると、「まず本作に出演できて本当にうれしかったです。憧れであった三池監督に声をかけていただいたので、すぐに出演のお返事をさせていただきました。私が感情爆発させる時は皆さんが空気を作ってくれて。明るすぎるわけでも、暗すぎるわけでもなく、居心地のいい現場だった。シーンに合う現場でやりやすかったです」と感無量の様子でコメントした。


hatsukoi

 さらに、マカオ国際映画祭の印象について聞かれると窪田は「マカオは電力100パーセント使っているのではないかと思うくらい、ギラギラでした! これからたくさんの海外の方々に観ていただく中でジャンルを問わず映画って楽しいなって思っていただけると嬉しいです」、三池監督は「マカオは1回目に来た時からギラギラしていました(笑)。マカオ映画祭は4回目を向かえて成長してきていると思うしこれからも楽しみな映画祭です。」とコメント。

 三池監督と他の監督との違いについて問われると、窪田は「いろいろな現場でやってきた中で、誰よりも現場を楽しんでいる姿が10年間変わらない三池監督はすごい。主要キャストだけでなく、通行人や周りの出演する人全員に対して愛をもって役を導いているのは素晴らしいなと思う」、内野は「映画にかけるやんちゃぶりは素敵だと思う。日本映画の現場はいろいろな制約があるものの、前向きに捉えて、作品を愛して戦い続ける姿は見ていて嬉しかった。高みに挑んでく姿は、みんながついていきたくなるくらい、三池監督の映画愛は別格」、ベッキーは「感情を爆発させるシーンを撮影する時に、まず感情作ってからカメラを回していただいたのですが、感情が出来た時に“カメラ回してください”って言わなきゃって思った瞬間に監督が言ってくださって。初めてご一緒したのに、こんなに私を理解してくださる方がいるんだってありがたかったです」と、それぞれ三池監督に対する特別な思いがあることを明かした。


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 本作での海外映画祭は初めての参加となった内野は「台本いただいた時、勢いのあるものだなと感じましたが、海外映画祭に参加して実際に三池監督の作品がどのように受け入れられているのか反応を見るのが楽しみです。私は劇中でバイオレンス担当なのですが、そのようなところもどのように見られているのか楽しみです」と答え、観客の反応に期待している様子。ベッキーは「観客の生の反応を見ながら自分も観るのが初めてなのでとてもすごく興味深いです。妹がアメリカで見た際に私のシーンでも笑いが起きているところが一ヵ所あったみたいで、そんなシーンあったかな……と思うので、どこなのチェックしてみたいと思います」と、本作で見事な怪演を見せたベッキーならではの意気込みを明かした。

 同日の夜に行われたレッドカーペットでは多くの観客が詰めかけ、大きな歓声が止まないなか4人のサインを求める人々で溢れかえった。そんな熱烈なファンの声援に、ひとつひとつ丁寧に答えるなか、10分ほど押して舞台挨拶がスタート。600席の場内はほぼ満席の中、三池監督は「土曜の夜、今日のこの時間に観るのにちょうどいい作品だと思いますのでぜひお楽しみください!」コメント。窪田は広東語で一言挨拶をすると会場からははちきれんばかりの黄色い歓声が! 続けて、「この作品を通して、日本映画の素晴らしさが海を越えて一人でも多くの人に届くといいなと思っています。渾身の力作なので、観終わった人に、身近な助けてくれる人へ感謝の気持ちが芽生えてくれたら嬉しいです」と本作にかける熱い思いを明かした。ベッキーは「今はにこやかですが、映画が始まったら悪魔のような顔になります(笑)。そこもぜひ楽しんでください。でも、その根底には“FIRST LOVE”があること忘れないでください!」と観客に呼びかけた。内野も広東語の挨拶でファンを沸かせると「今や絶滅危惧種となっているヤクザという過激な役を演じています。ぶっとんだ映画になっていますので、最後まで楽しんでください」とコメントし、観客のボルテージが最高潮に達するなか上映がスタート。


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 エンドロールでは既に万雷の拍手が鳴りやまず、上映後には盛大な歓声があがった。観客と一緒に鑑賞した窪田は「カンヌの時はお客さんと一緒に作品を観られなかったけれど、今日皆さんと観られて、笑いたいところは笑うという素直に映画を楽しんでいる様子を伺えて嬉しかったです!」と喜びを明かし、『初恋』の上映は観客もキャストも大興奮の中幕を閉じた。


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<上映後のお客さんコメント>

 ・日本の文化も知れて、本当に素晴らしい映画でした!
 ・次に何が起こるか分からないからドキドキしていた。役者の方もみんな素晴らしくて、窪田さんの目の演技がすごい!
 ・バイオレンスも激しかったけど、しっかり純愛も描かれていて感動した。
 ・窪田ファンなので、他の作品と演技が全然違っていてよかった! 素晴らしい! これからも彼を応援するよ!
 ・最後のクライマックスは緊張感たっぷりで、とてもよかった!!



(オフィシャル素材提供)



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