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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』

『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』完成披露試写会

2019-04-12 更新

倍賞千恵子、藤 竜也、市川実日子、佐藤流司、小林且弥、小林聖太郎監督

初恋~お父さん、チビがいなくなりましたchibi 配給:クロックワークス
5月10日(金) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー
© 2019 西炯子・小学館/「お父さん、チビがいなくなりました」製作委員会

 映画『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』の完成披露試写会が都内で行われ、主演の倍賞千恵子をはじめ、共演の藤 竜也、市川実日子、佐藤流司、小林且弥と小林聖太郎監督が舞台挨拶に出席してクロストークを繰り広げた。


 本作は、西炯子の人気漫画「お父さん、チビがいなくなりました」を実写映画化。50年間連れ添ってきた夫婦の離婚危機が描かれる。

 妻・有喜子役を務めた倍賞は、オファーを受けた理由について「年をとってからのラブロマンス映画に縁があったら出たいと思っていたので、嬉しかったので、受けしました(笑)」とコメント。続けて、脚本を読んだ感想を聞かれると、「(結婚して50年たった)夫婦の話なんですが、昭和の男の人はぶきっちょな人が多い。夫婦で同じレールの上を歩いていてもなかなか交わらない(苦笑)。『ありがとう』とか、『おはよう』とか、『美味しかったよ』とかが言えない(笑)。でも、そういう言葉を自然に話せるようになったらいいなと思います」と語る。藤とは28年ぶりの夫婦役共演。「お互い年を重ねたこともあって、自然にできました」と撮影を振り返った。チビ役のりんごについては「共演が楽しみでした。すぐに膝に乗ってきちゃって、(演技ができるか)心配でしたが、本番では上手くできました」とリンゴの演技力に感心しきりだった。


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 夫・勝役を務めた藤は「私のところも(結婚して)50年なんですが、家庭はドラマの原点です。監督から『奥さん(倍賞)に冷たくして。奥さんに嫌われてくれ』と言われ、(役として)奥さんや娘と仲良くなってはいけないので、自分の車でじっと待っていて孤独でした。イヤでしたね」と役柄に不満があった様子。さらに、「猫が好きなのに猫(りんご)に触ることも出来なかった」と残念そうに語った。


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 倍賞と藤は28年ぶりの共演だが、自宅が近所のため食事などの親交があってお互いに年を重ねてきていたので、自然な演技が出来たという。


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 2人の娘で、母から離婚話を聞いて動揺する・菜穂子役を演じた市川は、「お2人ともとても可愛らしいんです(笑)。藤さんの(役の上での)ぷきっちょなところは嫌でしたが、とてもチャーミングな方でした」と2人との共演について嬉しそうに語った。

 そんな市川の印象を藤は「市川さんはずっと笑ってばかりで、現場のムードメーカーでしたね」とコメント。倍賞も「彼女の笑顔が心強かったですね」と同調していた。

 市川は笑い上戸らしく、「ついつい笑っちゃうんですよね」と当日も楽しそうに笑っていたが、倍賞と藤に本読みで初めて会ったときは「緊張して、震えました」と大先輩との共演に感激した様子だった。


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 当日、本作がイタリア現地時間4月26日から開催される第21回ウーディネ・ファーイースト映画祭コンペティション部門に出品されることが発表され、キャスト陣は大喜び。小林監督は「どんな反応がイタリアで起こるか楽しみ」と意気込んでいた。

 最後に倍賞が「50年、60年、(結婚が)長く続いたということはお互いのことを必要としているということ。言葉と想いは伝えたほうがいい。スキンシップが大事」と本作に込める思いを語った。

 フォットセッションには、共演したネコのりんご(役名チビ)も登場した。


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(取材・文・写真:Sachiko Fukuzumi)



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