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舞台挨拶・イベント

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『蜜蜂と遠雷』
第35回ワルシャワ国際映画祭Q&A

2019-10-16 更新

石川 慶監督、ピオトル・ニエミイスキ撮影監督
アンジェイ・ヒラ

蜜蜂と遠雷mitsubachi-enrai 配給:KADOKAWA
大ヒット上映中
© 2019「楽園」製作委員会

 大ヒット上映中の映画『蜜蜂と遠雷』が、ポーランドで開催されている第35回ワルシャワ国際映画祭の《インターナショナル・コンペディション部門》に出品され、14日(現地時間)に現地で上映。映画制作をポーランドで学んだ監督・石川 慶、本作の撮影監督を務めたピオトル・ニエミイスキ、劇中でコンクールの審査員ナサニエル・シルヴァーバーグ役を務めたポーランド出身の俳優 アンジェイ・ヒラが登壇し、マスコミとのQ&Aに参加した。


mitsubachi-enrai

 登壇者全員がポーランドに所縁があり、世界最高峰のピアニストを決めるショパン国際ピアノコンクールが開かれるワルシャワの地での上映など、『蜜蜂と遠雷』と深い縁で繋がる本映画祭。上映が終了し、3名が登壇すると割れんばかりの拍手で迎えられた。

 Q&Aがスタートし、あまりにもリアルでダイナミックな演奏シーンについて、役者陣はピアノの経験があったのかという問いに対し石川監督は「演奏シーンは全て本人たちによるもので、CGなどでの加工をすることは一切しませんでした。最初から誰もがピアノをスムーズに弾けたわけではなく、5ヵ月くらいの練習期間があり、本編の演奏シーンはすべて役者陣の努力による演技の賜物です」と回答。圧巻の演奏シーンに、感慨に浸る観客も多く見受けられ、続けて石川監督は「ピアノ演技指導者として、手元のみを担当してくださるピアニストの方がいました。彼らと俳優さんの二人で一人の役柄を形成することを企図しました」と“本物の音への追求”に徹底したことについて熱く語った。

 ピアノ演奏についての質問はまだまだ続き、監督の思うピアニスト像を構築できたかという質問に対し「映画を作る前にピアニストの方々にたくさんのリサーチを行いました。自分の中では『誰も聞く人がいなくても、ピアノに向き合い高めていく人たち』が私の中のピアニストのイメージです」とコメント。

 また、ポーランドの名優 アンジェイ・ヒラについての質問も。開場前もアンジェイに握手を求める方々が続出し、地元を代表する名優の出演に会場は熱気を帯びていた。アンジェイの起用理由について聞かれた石川監督は「撮影監督のピオトルとキャスティングについてスカイプで話をしている際、“良い役者さん”にナサニエル役をお願いしたいと考えていると話していました。そのとき、アンジェイさんにお願いするのはどうかという話になりました。無理な話だと思いながらオファーをして受けてくださったんです。まずあり得ないと思っていましたし、本当に光栄で幸せです」とキャスティング時を述懐した。


mitsubachi-enrai

 そして、最後にクラシック音楽映画としての完成度を絶賛され、誰かにアドバイスは受けたのかという質問に「自分自身があまりクラシック音楽に精通してないので、たくさんの人にアドバイスを頂きました。また、脚本を書きあげる前に、日本有数のピアニストの方々に演奏をお願いできたおかげで、彼らの演奏を聞いてそれを脚本に落とし込めた側面も多分にあったかと思います」と回答しQ&Aは終了した。終演後も多くの観客に取り囲まれ、現地のTV取材も受けるなど本作への期待の高さが伺えるイベントとなり、大盛況で幕を閉じた。


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(オフィシャル素材提供)



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