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舞台挨拶・イベント

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『サムライマラソン』公開記念舞台挨拶

2019-02-24 更新

佐藤 健、小松菜奈、森山未來、染谷将太、青木崇高、小関裕太、竹中直人
バーナード・ローズ監督

サムライマラソンSAMURAIMARATHON 配給:ギャガ
大ヒット上映中!
© “SAMURAI MARATHON 1855”Film Partners

 佐藤 健、小松菜奈、森山未來、染谷将太、青木崇高、竹中直人、豊川悦司、長谷川博己ら日本を代表する超豪華キャストと、アカデミー賞®受賞歴を持つ世界的スタッフの集結で話題沸騰! 日本のマラソンの発祥といわれ、現在も160年以上にわたり受け継がれている史実「安政遠足(あんせいとおあし)」を舞台とする土橋章宏の小説『幕末まらそん侍』(ハルキ文庫)を原作にした、映画『サムライマラソン』が2月22日(金)より公開を迎えた。

 2月23日(土)には、TOHOシネマズ 日比谷にて本作の公開記念舞台挨拶を実施。満員の観客が歓声を上げながらフラッグを振るなか、佐藤 健、小松菜奈、森山未來、染谷将太、青木崇高、小関裕太、竹中直人、バーナード・ローズ監督が登壇し、トークを繰り広げた。


 主演の佐藤は、本作の撮影を「僕が経験した現場の中で最もスリリングだった」と振り返り、「動きや台詞さえも決めぬまま本番に突入し、役者が自分の役を本当に理解していないと成り立たないような環境の中で、やらせてもらいました。そんな監督の“無茶ぶり”をとことん楽しめる役者たちの中で芝居が出来たことを嬉しく思います」と笑顔を見せた。ヒロインの雪姫を演じた小松は、「走ったり馬に乗ったり殺陣をしたり、めまぐるしい日々でした。監督がとてもパワフルで、私たちもその勢いに乗って日々戦いながら演技していた姿が、映画に美しく残っているので、映画館で楽しんでいただけたら嬉しいです」と手ごたえを感じていた様子。メガホンをとったバーナード監督は、「時代劇を作るのはクレイジーで奇妙な、自分の夢でもあった。素晴らしいキャストにも恵まれ、日本で映画を作ると言う最高の体現ができて本当に感謝しています」と、感慨深げにコメントした。


SAMURAIMARATHON

 続いて話題は、本作の役作りについて。ただ一人藩に迫る危機を知り、藩を守るために奔走する唐沢甚内を演じた佐藤は、本作の撮影にあたり歴史や時代と向き合い、江戸時代に生きていた人々や侍のイメージというのは、映画が作り上げたものだという答えにたどり着いたという。「だったら今回僕たちが作るこの映画、僕が演じるこの役は、過去に作られた映画をなぞるのではなく、自分たちが新しい歴史を提供するんだという思いで、芝居をさせていただきました」と、本作に対する並々ならぬ思いを明かした。


SAMURAIMARATHON

 画家を夢見る行動的な姫で、城を抜け出すために男装して遠足(とおあし)に参加する雪姫を演じた小松は、「雪姫は凛としていて向上心もある女の子なので、城の外に出た時の解放感、自由に生きているパワフルさを出せたら良いなと思った。現場で相手の方のお芝居に反応しながら、そこで起こるものを感じながら演じさせていただきました」と、バーナード監督の独特な演出や撮影現場が、演技に役立ったことを語った。


SAMURAIMARATHON

 そんな雪姫との結婚をもくろむ傲慢な侍・辻村平九郎を演じた森山は、本作で乗馬に初挑戦したことでも話題に。青木いわく「僕らの中では“森山ケンタウロス”と呼んでいる」というほど見事な乗馬シーンを絶賛された森山は、「やっぱり腰つき、体幹ですね」と秘訣をコメント。さらに、「生き物同士のコミュニケーションとして、どちらが上かはっきりさせるような“マッチョな姿勢”も持っておかないといけないんだなと思いました」として、馬と関係性を築く難しさを明かした。


SAMURAIMARATHON

 佐藤演じる甚内の上司、植木義邦を演じた青木は、劇中に登場する甚内との殺陣シーンが早くも大評判。『るろうに剣心』シリーズでは相棒として共演していた青木と佐藤の、コンビネーションの高さも話題を集めている。青木は「なるべく危機迫るような、時代劇らしくないリアルに近い戦いを見せて欲しいと監督に言われ、二人で話して作っていった」として、佐藤との相変わらずの相性の良さを語った。


SAMURAIMARATHON

 侍に憧れる俊足の足軽・上杉広之進を演じた染谷将太は、劇中で「一着になって名誉を得るか、八百長に乗って家族に楽をさせるか」の選択を迫られる役に挑戦。染谷自身ならどちらを選択するか問われると、「私自身は一着になることは絶対ない」と答え会場は大爆笑! また、俊足に見せるために“ナンバ走り”で早く走ることが難しかったといい、遠足(とおあし)のシーンでは「森山未來さんのスピードについていくのが大変で、追いつくのにいっぱいいっぱいでした」とその苦労を語った。対する森山は、撮影時に監督から「誰が勝つかが重要ではなく、誰が一着になってもいい」と言われたことを告白。その代わりとにかく走ることを求められたといい、「ガチで走ろうと思った」ことを明かすと、染谷からは「かなわないですよ!」の声が飛び、再び会場に笑いが起こった。


SAMURAIMARATHON

 幕府の刺客として戦いに身を投じる青年・三郎を演じた小関は、実は役柄に裏設定があったことを明かした。なぜ三郎という若者が荒くれ者たちに混ざって戦いに身を投じたのか、その理由を監督たちとディスカッションする中で、小関が行きついた答えが「失恋」だったのたという。「三郎にとって失恋は重いもので、今までの自分を壊してみたいという気持ちから、戦に参加したんじゃないかという結論にたどりつきました」と、自らキャラクターの背景を考案しながら演じていたことを語った。


SAMURAIMARATHON

 暇を出されるももう一花咲かそうとする老侍・栗田又衛門を演じた竹中は、バーナード監督のホラー映画『キャンディマン』の大ファン。そんな大好きな監督との撮影について、「台本通りやらなくて良いというの監督のオーダーは、僕にとっては最高でした。いきなり本番だから、毎日何が起こるかわからなくて楽しかった!」と満面の笑みで振り返った。


SAMURAIMARATHON

 そんなバーナード監督は、これまでゲイリー・オールドマンやソフィー・マルソーなど世界的な俳優と映画を作り、本作で初めて日本人俳優と仕事したといい、「皆さん最高でした!」とキャスト陣を絶賛。「本作は群像劇でもあるので、役者それぞれのキャラクター理解を表現してほしいと思っていた。僕の現場ではテストの段階からカメラを回していて、役者のアップなのか引きなのか、何を撮っているか分からないようにしたりしていたので、緊張感を持って演じていただけたと思います。今までのどの作品よりも最高のキャストでした!」と語ると、会場からは大きな拍手が起きた。


SAMURAIMARATHON

 またトークの最後には、キャスト陣が「平成最後にやってみたいこと」を発表。

 小松は「山登り」。「ちょっと精神を鍛えようかなと。平成が終わるまでに、2回山登りをしたいと思います」と宣言した。小関は「猪に会う」。現在山奥での撮影に参加していることから、「そこには猪が出るらしいので、今年は亥年だし、僕の干支も猪だし、猪に出会いたい! 会えたら喜びます(笑)」と無邪気にコメントした。佐藤は、やりたいことは信じられないぐらいやりきっていると語りながらも、「オーロラを見たことがないから見てみたい」という願望を明かした。「平成中には難しいかもしれないけど、宇宙にも行きたいしスカイダイビングもしたいし、平成をとっぱらえばやりたいことはいっぱいある(笑)!」と語り、会場を沸かせた。

 最後に、イギリス出身のバーナード監督は、本作を通じて日本の観客に「とにかく楽しんでほしい!」と熱い思いをコメント。「エンターテインメントなのですごく楽しさが詰まっているし、ワクワクできる映画だと思っているので、気に入ってくだされば嬉しいです」と語った。

 さらに、日本での公開を皮切りに、世界各国での公開に向けここからさらなる展開が期待される本作。主演の佐藤は、海外の観客に向けて「和の心」を見てほしいと断言。バーナード監督は、時代劇の先入観をすべてとっぱらって、「役者から出てくるエモーションを撮りたいから、自由にやってほしい」とキャスト陣にリクエストしていたという。佐藤はそれを受け、「自由に演じてと言われても、ここに立っているすべてのキャストの中に和の心があって、昔ながらの所作や着物の着こなし、日本語ならではの美しさなど、醸し出されるものがあると思っていて。この映画を観て、そういう日本人ならではの美しさを感じてもらえたら、それは僕たちの中から出てきたものです」と語り、それを世界の人々にも感じて欲しいと熱弁した。



(オフィシャル素材提供)



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