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『僕はイエス様が嫌い』
第66回サンセバスチャン国際映画祭にて
最優秀新人監督賞 最年少受賞!

2018-10-01 更新

僕はイエス様が嫌いjesus
© 閉会宣言
© San Sebastian International Film Festival 2018

 このたび、新鋭の映画監督 奥山大史が、自ら脚本を執筆、監督・撮影・編集を手掛けた長編映画『僕はイエス様が嫌い』が、第66回サンセバスチャン国際映画祭にて最優秀新人監督賞を受賞した。本映画祭史上における最年少の受賞者となった。

 カンヌ、ベルリン、ベネチアに次ぐ重要な映画祭として世界4大映画祭ともいわれるこのサンセバスチャン国際映画祭では、先日の是枝裕和監督の生涯功労賞(ドノスティア賞)受賞が話題となったが、そのニュースに続く若い日本人監督の快挙は史上最年少であり、大学時代に低予算で撮り上げた映画であることなど、様々な面で映画史に残る出来事だと映画祭関係者に称賛を受けている。さらにこの最優秀新人監督賞はハードルの高い賞として定評があり、日本人の受賞は、1998年の高橋陽一郎監督(『水の中の八月』)以来、20年ぶりの快挙となる。過去には、ポン・ジュノ監督(『殺人の追憶』)やローラン・カンテ監督(『ヒューマン・リソース』)らが受賞している。


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© San Sebastian International Film Festival 2018 / Photo by Montse Castillo

 また、奥山大史監督の大竹しのぶ主演短編映画『Tokyo  2001/10/21  22:32~22:41』は来月開催される釜山国際映画祭ワイドアングル部門にも出品されており、今後の動向が注目されている。


<奥山大史監督のコメント>

 無名の僕に、こんな有名な賞を下さり本当に光栄です。頭に描いた構想を、最高の形で映画にしてくれたスタッフとキャストに感謝します。そして、最高の体験をさせてくれたサンセバスチャン映画祭スタッフの皆さんと、評価を下さった審査員の方々に感謝します。サンセバスチャン映画祭で上映してもらった後の拍手と歓声を、一生忘れることはありません。街を歩いていると声をかけてくれて、熱心に感想を教えてくれた皆さんの映画への愛情を、一生忘れることはありません。
 『僕はイエス様が嫌い』は、若くして亡くなった友達に向けて作った映画です。その友達のお母さんに、この映画を初めて観てもらった時言われたのは、「忘れないでもらえることが一番嬉しい」という言葉でした。これからも僕は、忘れてはいけないことや、忘れられない感情を映画に込めていきたいです。そして、必ずまたサンセバスチャンに戻ってきたいと思います。


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© San Sebastian International Film Festival 2018 / Photo by Alex Abril


奥山大史(映画監督 / 撮影監督)

 映画監督。1996年東京生まれ。
 初監督長編映画『僕はイエス様が嫌い』が、日本人として史上最年少で第66回サン・セバスチャン国際映画祭への正式出品される。
 撮影監督としても映画『過ぎていけ、延滞10代』や映画『最期の星』(PFF2018入選)など5本の映画を撮影する他、GUのTVCM「ROMANTIC TOUCH COLLECTION」(出演:中条あやみ)やLOFTのWebムービー「好き」などの撮影も担当。
 学生時代に監督した短編映画『Tokyo 2001/10/21 22:32~22:41』(主演:大竹しのぶ)は、来月に開催される第23回釜山国際映画祭への正式出品が決まっている。


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<ニュー・ディレクターズ部門審査委員長Katrin Pors氏によって発表された選考理由>

 この作品は、真っ向からリスキーなテーマを取り上げて、作ること自体がギャンブルだったと思います。それでも、子どもを使った純粋で綺麗なディレクションが成されていました。監督なりの映画のスタイルが既に確立され、さらにはテーマが挑戦的であったため、『僕はイエス様が嫌い』を作った奥山大史監督に、最優秀新人監督賞を授与します。


<サンセバスチャン映画祭ディレクターのホセ=ルイス・レボルディノス氏によるコメント>

 『僕はイエス様が嫌い』という映画は、プログラムを選考する実行委員にとって、とても新鮮で驚きました。子どもにじっくりと寄り添いながら、主人公が大人へと一歩近づく過程が繊細に描かれています。この作品は、奥山監督にとって初長編映画でしたが、ストーリーの構築や、子どもたちの扱いが大変巧みでした。そういった全体を通して、本当に驚きました。奥山監督の次回作、とても楽しみにしています。



(オフィシャル素材提供)



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