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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『single mom 優しい家族。 a sweet family』

『single mom 優しい家族。 a sweet family』
初日舞台挨拶

2018-10-07 更新

内山理名、長谷川葉音、阿部祐二、石野真子、木村祐一、松本和巳監督

single mom 優しい家族。 a sweet familysinglemom 配給・宣伝:渋谷プロダクション
10月6日、ヒューマントラストシネマ有楽町にて公開ほか全国順次公開
© single mom優しい家族。製作委員会

 内山理名、木村祐一、石野真子出演で、「一般社団法人 日本シングルマザー支援協会」後援の映画『single mom 優しい家族。 a sweet family』が、大正時代から「相互扶助」の精神が根付いている北海道ニセコ町の協力の元撮影され、本日公開初日を迎えた。

 「子を想う孤独なシングルマザーのプレッシャー、親を想う子の葛藤、人と関わることを拒否してきた職人の人間模様が絡み合い、やがて希望に繋がる」という本作では、主人公のシングルマザー・愛実(まなみ)役で内山理名、職人役で木村祐一、娘役で本作が映画デビューとなる長谷川葉音(はのん)、有島記念館の館長役で阿部祐二、先輩シングルマザー役で石野真子が熱演を見せている。


 まず、その後お笑いライブがあり、先に出なくてはいけない木村祐一が、「監督とこの劇場で、シングルマザーが出てくる『わたしは、ダニエル・ブレイク』という映画をやっていた時に、監督もちょうど同じ回の上映で観させてもらって、その後この話がきたので、すごく運命的なものを感じました。内山さんとも運命的なことがあればよかったんですが」と挨拶をし、会場は大爆笑。「監督が緻密な演出で、リハーサルも渋谷で2回ほどガラス張りの部屋で大声出せと言われ、周りの皆さんは大丈夫かと思いながら、頑張らせていただいたので、この映画に対する想いが強いです。僕はシングルマザーではないですけれど、親2人でも大変なのに、1人でなんて、なんぼ大変なんやねん、と思います。完成したものも観させていただきまして、すごく感動した作品です」と話した。内山理名と対峙するシーンでは、「鬼気迫るものがあり、内山さんが涙を流されたりするので、それを受け止められているのか、という葛藤の中演じていました」と話すと、内山は、「(北海道ニセコ町の)いい景色の中のあの芝居だったので、思い出深いです。木村さんは温かく受け止めてくださいました」と話した。木村は「(シングルマザーの)経験ある方もない方も何か一つ思うところがある作品かと思いますので、関われて光栄でございました」と締め、先に降壇した。


nikaido-ke-monogatari

 主人公のシングルマザー役の内山理名は「私はシングルマザーでもないですし、子供もいないですが、脚本に惚れました。この1人の女性を演じたいという気持ちで出演させていただきました。この作品を1人でも多くの方に知っていただきたいと思っています。でも共感するとなると、それぞれの家庭や生き方があるので、また違うことになってくると思うんですけれど、この作品はシングルマザーの日常を描いています。その日常を覗き見るような感じで、見ていただければと思います」と話した。


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 シングルマザーの一人娘を演じた長谷川葉音は、「私のお母さんもシングルマザーで、セリフに気持ちが入りすぎたりして感情をコントロールするのが難しいところがたくさんあったんですけれど、監督が『いつものままでいいよ』とおっしゃってくださったので、なんとか撮影を乗り切ることができたと思います。『お父さんに会いたいけれど、お母さんのことを思うと会えない』という役柄に共感しながら演じました」と話した。


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 有島記念館の館長役の阿部祐二は、1シーンのみの撮影だったため、「僕出ていましたかね?」とジョークを飛ばして挨拶。「僕は有島武郎さんの大ファンで、彼が書いた『或る女』という小説も何度も読んでいます。それもあって、記念館の館長を演じさせてもらって、うれしかったです。女性の子育てを給料換算したらすごいお金になる。レポーターをやっていまして、シングルマザーに対して行政含め、あまりにも冷たすぎるのではないかと思いながらいつも取材しています」と熱い思いを語った。自身の役に関しては、「人間嫌いな感じで、ニセコに移り住んで、ニセコの町の人と接してどんどん変わっていく。(内山さん演じる愛実も変わる)きっかけを内山さん(愛実)に与えることができたと確信しています」と話した。


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 先輩シングルマザー役の石野真子は、「監督の熱い想いを映画が始まる前に聞いていたので、少しでも携われたらいいなと想い、出演しました。映画を観た時に、ニセコの自然の緑が心にすーっと入ってきました。主人公の悩みやコミュニティのなさを感じ、もっと声を掛けたり、悩みを相談できるような環境になったらいいのにな、と思いました。1人でも多くの方がこの映画を観て、そう感じていただければなと思います。行政の立場の役だったので、あそこまでしかできなかったですけれど、もっと『どうしたの?』と声をかけることが大事だなと思いました。本作でも行政をもっと飛び越えたおせっかいがしたかったです」と話した。石野の包み込むような先輩シングルマザーの役に関して、内山は、「すごく石野さんが優しくて、たった数時間だけのシーンだったけれど、本当にほっとするようで、涙が出そうでした」と話し、石野さんはそれを聞いて「よかった~」と安心した様子だった。


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 脚本・監督を務めた松本和巳監督は、「出てくるエピソードはほぼ事実に基づいているんですけれど、でももっとひどいことが起きているというのが現実です。でもその現実は皆さんの耳には届いていません。その部分が少しでも、『こういう環境にいる人がいるんだよ』という目線で共有できたら、世の中が少し変わるのかなという思いを感じています。いろいろなものを感じてもらえたらいいかなと思います」と語った。


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 最後に内山が、「いろんな見方ができる作品だと思います。最初のシーンを観ていただければわかるように、ニセコの自然の素晴らしさも出ています。シングルマザーの話をさせていただいたんですけれど、それだけではなく、人間の生きる力と支え合う力もたくさん描かれていると思います。温かい気持ちになれる作品だと思うので、1人でも多くの方に観てもらえればと思います」と話し、初日舞台挨拶を締めた。



(オフィシャル素材提供)



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