インタビュー・記者会見等、映画の“いま”をリポート!

Cinema Factory

Cinema Flash




広告募集中

このサイトをご覧になるには、Windows Media Playerが必要です。
Windows Madia Player ダウンロード
Windows Media Playerをダウンロードする

舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『鈴木家の嘘』

『鈴木家の嘘』公開記念“師弟”トークショー!

2018-11-26 更新

橋口亮輔監督×野尻克己監督

鈴木家の嘘suzukikenouso 配給:松竹ブロードキャスティング/ビターズ・エンド
新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国大ヒット公開中!
© 松竹ブロードキャスティング

 突然訪れた長男の死によって巻き起こる家族の混乱と再生を、ユーモアをまじえつつあたたかく描いた感動作『鈴木家の嘘』が新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国大ヒット公開中! 第31回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門作品賞に輝き、ヒロイン木竜麻生さんは同映画祭にて東京ジェムストーン賞を受賞。さらには11月17~18日の「ミニシアターランキング」(興行通信社)ではアニメ「続・終物語」に続いて初登場2位を記録、実写映画では1位をとるなど大ヒットで封切った本作。11月25日(日)、都内にて映画『恋人たち』の橋口亮輔監督と、当時『恋人たち』の助監督を務めていた本作の野尻克己監督の師弟トークショーが開催された。


野尻監督「実は師匠へ相談していた」!

 松竹ブロードキャスティングオリジナル映画プロジェクト第2弾『恋人たち』で監督を務めた橋口亮輔とのトークショー。当時助監督として参加していた野尻克己監督は、同プロジェクト第6弾となる『鈴木家の嘘』の脚本を手掛ける際、橋口監督へある相談をしていたという。「自分自身の話に寄せつつ、エンタテイメント性のある映画にする方法を聞いたんです。橋口監督の作品にはそれがあった。衝撃を受けたのを今でも覚えています」と野尻監督。「自分の経験をそのまま書いても映画にはならない。お客さんに客観性を与えないとダメと言われました」という橋口監督からのアドバイスを明かした。野尻監督の口からそれを聞いた橋口監督は「全然おぼえてない(笑)」と笑いつつも、「僕は自主映画を撮っていたとき、何を撮ろうかずっと考えていた。それこそ18、19歳の頃は個性が何かも分からなかったからね。ただ自分の経験をそのまま自作自演してもお客さんには何も伝わらないと分かった。果てしないお客さんとの距離をどう埋めていくかが大事なんだよね」と大先輩からまたしても助言が。

 さらに『鈴木家の嘘』について「大事なのはバランスだと思うのだけど、本作をコメディで描いて見せたことはすごいこと。シリアスに見せることは意外に誰にでも出来る。それをあえてコメディとして成立させたのはハードルが高いしなかなか出来ないこと。このバランスは野尻監督のセンスだと思いますよ」と絶賛した。


suzukikenouso

監督ら、加瀬 亮を絶賛!「説得力がすごい!」

 また、本作へコメントを寄せた際に「(『鈴木家の嘘』は)胸を掴まれる瞬間が何度もある」と言っていた橋口監督。どのシーンについてか聞かれると「一つは、木竜さん演じる富実がグリーフケアに通い、ある時今までの想いを全て吐き出す場面。そしてもう一つは、浩一を演じる加瀬 亮くんが、父役の岸部一徳さんと揉めるシーン。特に後者の方は、短いシーンだけど一瞬の加瀬君の表情、そしてその時につぶやく言葉。そこに彼のすべてがつまっていると感じましたね」と述べた。野尻監督は「加瀬さんとはキャスト陣の中で一番話しましたね。彼は人間のことをすごく真剣に考えて役を演じてくれる」と長年の付き合いである加瀬について語った。


suzukikenouso

 すると橋口監督が思い出したように、「まだ加瀬くんが浅野忠信さんの付き人をしていた無名の頃、『ハッシュ!』のリハーサルをやっていたら“出たい!”と言われて、出てもらったんです。自分が納得しないと演じないという頑固ではあるけれど、その分説得力がすごい。時に監督とぶつかることはあると思うけれど、彼のその考えは素晴らしいし、本作を観てやはりさすがだなと思いましたよ」と評価した。

 さらに「心をつかまれる作品には芯の部分がしっかりしていて、“本当のこと”が描かれている。なかなか出来ることではないし、素晴らしい作品だと思いますよ。……一応褒めましたけど、これでいい(笑)?」と最後にしっかり笑いを取るのも忘れず、野尻監督も照れ笑いを見せた。


橋口監督も驚き!豪華キャストを集結させた野尻監督

 ワークショップから新人俳優を起用するという点において、野尻監督は「純粋に楽しかったです。木竜麻生さんと一緒に悩みながら脚本を詰めていったり、映画をみんなで作っている感じがとても良かったです」と述べた。それに対し「彼女(木竜麻生さん)とはとても良い出会いだったと思いますね。現場も遊びに行きましたが、とても良い雰囲気でしたよね。役者さんは台本から感じとるし、岸部さんが二つ返事で引き受けてくれて、豪華なキャストが集まって……すごいことだよ」と感心しきりの橋口監督。野尻監督は「岸部さんが引き受けてくれたことでみんなが動いてくれた。でも脚本で出演を決めてくださったことは本当に嬉しかったです」と感謝の気持ちを述べ、「橋口さんに出会ったこともですよ!」と付け加えると「当たり前じゃないですか! むしろそれがすべてですよ!」とすかさず突っ込み!

 さらに観客へ「僕は野尻監督に舞台挨拶や写真の撮り方などアドバイスめちゃくちゃしたんですよ!」と師匠からの暴露に野尻監督もたじたじ。するとマスコミへの写真の撮られ方について公開レクチャーが始まり、橋口監督のペースについて行けない野尻監督だったが、仲の良い師弟関係に観客も大盛り上がり! 橋口監督も「御茶屋の婆みたいにすみませんね」と謝りつつも、「本当に素晴らしい作品なので、皆さん口コミで広げてくださいね!」としっかりと愛弟子の作品をアピールし、トークショーは終了した。


suzukikenouso


(オフィシャル素材提供)




関連記事
ティザービジュアルおよび30秒予告完成!
第31回東京国際映画祭レッドカーペット
第31回東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門作品賞&東京ジェムストーン賞受賞!
第31回東京国際映画祭ワールドプレミア舞台挨拶・上映後Q&A
公開記念舞台挨拶
野尻克己監督、第23回新藤兼人賞授賞式「金賞」受賞!

Page Top