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『南瓜とマヨネーズ』初日舞台挨拶

2017-11-13 更新

臼田あさ美、太賀、オダギリジョー、冨永昌敬監督

南瓜とマヨネーズkabomayo

配給:S・D・P
11月11日(土) 全国ロードショー
© 魚喃キリコ/祥伝社・2017『南瓜とマヨネーズ』製作委員会

 日常の普遍的な尊さと女性の繊細な心情をリアルに描いた魚喃キリコの代表コミックを映画化した『南瓜とマヨネーズ』が11月11日(土)より公開し、初日舞台挨拶を行った。

 原作の世界観を忠実に再現した本作は、脆く崩れやすい日常の大切さ、そして女性の切ない恋模様をリアルに描き出した等身大の恋愛映画。生活費を稼ぐため、密かにキャバクラで働く女性ツチダが、プロのミュージシャンを目指している恋人・せいいちと、自由奔放で女好きな元カレ・ハギオの間で心が揺れ動く様を描いている。監督は、『パビリオン山椒魚』、『ローリング』で知られる鬼才・冨永昌敬監督。

kabomayo 公開前から映画評論家や映画ライターから、「他の恋愛映画とは一線を画した映画」「冨永監督の最高傑作」「臼田あさ美の堂々した演技は必見」「本作でこれまで見たことのない太賀が見れる!」などと大きな反響となっており、初日舞台挨拶には出演の臼田あさ美、太賀、オダギリジョー、そして冨永昌敬監督が登壇した!


 晴天の中、新宿武蔵野館のスクリーン1で催された映画『南瓜とマヨネーズ』の初回上映回の会場は観客で満席となった。映画の上映後、観客の熱気に包まれた会場に多くの拍手で迎えられたのは、臼田あさ美。

kabomayo 来場した観客に臼田は「おはようございます。今日は朝からお越しいただき、ありがとうございます。初日を迎えるまで長い時間がかかった作品です。こうして初日を迎えられて、まるで嘘のようと感じると同時に、『今日が初日なんだ』としっかりと受け止めています」と挨拶。本作で、臼田は太賀演じる“せいいち”と、オダギリ演じる“ハギオ”という2人の男性の間で揺れ動く主人公“ツチダ”を演じているが、MCからどちらが好きかと映画を観終えた観客に問うと、多数派の“せいいち”と、少数派の“ハギオ”に分かれる結果に。これを受けた臼田は「私はどっちもイヤですけどね」と言い、会場の笑いを誘い、「私が演じた“ツチダ”は実は、そんな大した女性ではなくて、2人の男性も実はしょうもないけど、男と女はしょうもなくても惹かれ合うものだと思ってます」と登場人物についてコメント。

kabomayo その後、太賀、オダギリジョー、冨永監督がステージに登壇。大きな拍手で迎えられる。太賀は「今日はこの映画を観に来てくださって本当にありがとうございます。今日を迎えられて、ホントにホントに嬉しく思っております。今日はよろしくお願いします」と挨拶。続いて、オダギリは「今日はありがとうございます。劇場の方に、『お客さんは95%が女性』だと聞いたんですけど、結構おじさんもいるじゃないですか」と話し、会場の笑いを取ると、「女性ばかりだと緊張するので、安心しました。今日はよろしくお願いいたします」と挨拶。最後に、冨永監督は「今日はご来場ありがとうございます。初日にこんなにたくさんのお客さんに来ていただき、ホントに嬉しいです。ありがとうございます」と満席のお客さんに挨拶。

 本作は、冨永監督と原作者の魚喃キリコとの旧知の関係性から本企画が立ち上がったのだが、完成した映画を観た魚喃の感想を聞かれると冨永監督は、「(魚喃さんは)すごく喜んでくれました。彼女は僕の少し先輩で、僕からしたら師匠のような存在です。そんな師匠の漫画を映画化することへの緊張があったんですけど、魚喃さんからは『好きにやってくれ』と言われていて、そうして作った作品を彼女がすごく面白がってくれたので、今日初日を迎えられて、こんなに多くの方にご来場いただけて、彼女も喜んでくれると思います」と万感の思いを語った。

kabomayo 続いて、太賀とオダギリの数少ない共演シーンについて聞かれると、太賀は「(共演シーンが少ないので)オダギリさんと共演するのが楽しみで仕方なかったです。『オダギリさんと絡める』『オダギリさんと一緒にフレームに映れる』という喜びがありました。すごく楽しいシーンでした」と振り返った。一方、オダギリは「撮影する日に、太賀君が部屋の隅っこでギターを弾きながら待っていて、『おお~すげーな』って思ったことを憶えてます。ギター弾いて待つって、すごくないですか!? もちろん、太賀君が演じていたのはミュージシャンの役なので、誠実な行為だとは思うのですが、あの日はとにかく驚きました」と述懐した。

 印象的なシーンについて聞かれた臼田は「光石さんのあの変態っぷりは忘れられません。共演シーンはわずかながら、私の脳裏にこびりついてます」と、本作で“せいいち”を支えるために愛人契約を結んでしまう“ツチダ”の愛人役を演じた光石 研との強烈なシーンについて言及。その後、「そしてあのラストシーンは、もう……」と最も感動を呼ぶラストシーンについて話が及ぶと、MCから太賀がそのラストシーンで披露した歌を唄うことが発表され、会場からは大歓声が起こった。

kabomayo 観客の前で歌を披露するのは今回が初めての太賀は、「一生懸命頑張りますので、温かく見守っていただければと思います。ちょっとの間、失礼します」と恐縮気味でスタンバイ。準備が完了した後、太賀が歌を披露。自前のアコースティックギターをつま弾きながら、太賀の静謐でいて、少しビターな歌声が会場を包む。楽曲は、やくしまるえつこが本作のために書き下ろしたオリジナル挿入歌の「ヒゲちゃん」。

 歌を聞き終えた臼田は「なんだが親のような気持ちで見守ってしまいました。太賀君の歌はピュアでまっすぐで、歌にその良さがいつもあるなと思って聞いていました」と歌の感想を話した。オダギリも「やらせる方もやらせる方ですが、それをやりきってしまう太賀君は、やっぱりすごいですよね。ギターもうまいですし、あんな綺麗な声は普通出せないし、役者にしとくのがもったいないぐらいですよ」と太賀のギターの腕前とその美声に感動した様子だった。

kabomayo 最後に、映画を観た観客にオダギリは「この作品で、冨永監督とは約12年ぶりの仕事が出来ましたし、太賀君や臼田さんからは素晴らしい才能を見せていただいて、とてもいい作品に関わることが出来たと思っております。僕自身の中にもあるいろいろなポイントをくすぐられる良い青春映画だと思ってます。今日はありがとうございました」と改めて観客に挨拶。

 続いて太賀は、「『南瓜とマヨネーズ』という作品に関われて、僕もホントに良かったな、と思ってます。最後の歌のシーンは、それまでの“せいいち”を総括するシーンだと思うんですけど、歌う本番直前に“ツチダ”を目の前にしたときに、『あ、俺はこの人のために歌うんだ」と素直に思うことが出来て、そのことを素直に思わせてくれた“ツチダ”を演じた臼田さんという存在が僕とにとってはすごく大きなものでした。この作品を通じて、臼田さん始め、冨永監督、スタッフの皆さん、キャストの皆さんとは、すごく濃密な時間を過ごせたことが出来ました。ホントに参加できて良かったですし、こんなにも多くの方々に映画を観ていただけて、感謝しております。今日はありがとうございました。」と感謝の意を述べた。

kabomayo 主演を務めた臼田は「今日は初日の一番最初の回に来ていただき、ホントにありがとうございました。私は、“ツチダ”を誰かに共感してもらうとか、私自身が“ツチダ”に共感するとか、そういった気持ちで映画を作ったわけではりません。(映画の中で描かれている)日常で生きる3人は、すごく一生懸命だけど、それぞれがしょうもないし、彼らそれぞれが良かれと思ってやったことが、実は、誰のためにもならなくなったりしてって、それらは私たちの日常にもあるなって思っています。でも、それでも振り返るとそんな時間は実は尊くて、すごくキラキラしていてって。私にとって、この映画を撮影していた時間は、まさにそのことを実感していた日々でした。映画を撮影しているときは、孤独な闘いになりがちなんですけど、この作品を撮っている間は、私の強い味方でいてくれて、絶対的な信頼を寄せていた冨永監督や、太賀君やオダギリさんという心強い共演者が私のそばにいてくれました。
kabomayo思い返すと、あんな風にして映画を作るって、なかなか出来るようで出来ないなって思います。そういう思いが全部この映画には詰まっているように思っています。皆さんにもこの映画を好きになってくれたらなって思います。冨永監督を始め、全てのスタッフ、全てのキャストの皆さんに感謝してます。そして、この場をお借りして、この映画の原作者である魚喃キリコさんにも心から感謝したいと思います。いつかお会いできることがありましたら、抱きしめ合いたいです! 今日はありがとうございました」と締めくくり、大きな拍手に包まれる中イベントは終了した。


(オフィシャル素材提供)



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