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舞台挨拶・イベント

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『ダンケルク』ジャパンプレミア

2017-08-24 更新

ゲスト:クリストファー・ノーラン監督、山崎 貴監督
レッドカーペット来場ゲスト:藤岡 弘、羽野晶紀、アン ミカ、ハリー杉山
ダンテ・カーヴァー、厚切りジェイソン、赤ペン滝川先生

ダンケルクdunkirk

配給:ワーナー・ブラザース映画
9月9日(土) 丸の内ピカデリー 新宿ピカデリー他 全国ロードショー
© 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED

 『ダークナイト』『インセプション』と、新作ごとに圧倒的な映像表現と斬新な世界観で、観る者を驚愕させてきたクリストファー・ノーラン監督が、実際に起きた史上最大の救出作戦を描く、大傑作が誕生! 360°全方位から迫る究極の映像体験『ダンケルク』が、9月9日(土)より日本公開となる。

 自身最高傑作との呼び声も高い本作を引っ提げ、クリストファー・ノーラン監督が『インセプション』以来7年ぶりに来日し、8月23日(水)に行われたジャパンプレミアに登場。今最も注目され、称賛されている男 ノーラン監督は、初めて実話に挑んだ『ダンケルク』について「越えられない壁を越える。窮地から勝利を勝ち取る。非常にヒューマンなストーリーです」と語った。

 また、『ALWAYS』シリーズ3作で興収112億円を突破、『永遠の0』で興収87億円を超える記録を打ち立てた、日本屈指のヒットメーカー山崎 貴監督も登壇し「ノーランは本当に別世界に連れて行ってくれる。行ってきました!戦場に! これは映画というより体験です!」と本作を大絶賛! 戦争というテーマを通じて“生きる”姿を描いてきた2人のヒットメーカーが作品にかける思いや、こだわりを語り合った。また、「予算の都合上、CGに頼らざるおえない」と悩みを相談した山崎監督に、ノーラン監督がとっておきの“裏ワザ”を伝授!

dunkirk また、フィルム主義を掲げるノーラン監督がIMAXフィルムで本編をすべて撮影した本作。今回のジャパンプレミアでは特別に35ミリ本編フィルム上映されるということで、ノーランファンの藤岡 弘、羽野晶紀、アン ミカ、ハリー杉山、ダンテ・カーヴァー、厚切りジェイソン、赤ペン滝川先生ら著名人が多数来場。上映前のレッドカーペットイベントで藤岡は「CGをほぼ使っていないという映像、史実をリアルに再現していると聞いて楽しみ」、羽野は「『ダークナイト』以来ノーラン戦争映画かと思ってドキドキしていましたが、予告を観て違うんじゃないかな、と!」と、天才監督の最新作への期待感を語った。ノーラン監督の来日、そして『ダンケルク』ジャパンプレミアを盛り上げた。


<レッドカーペット>

dunkirk藤岡 弘: CGをほぼ使っていないという映像、史実をリアルに再現していると聞いて楽しみ。俳優として、どういう視点で描くか興味深いですね!

羽野晶紀: 戦争映画かなと思ってドキドキしていましたが、予告の少年の姿を見て「違うんじゃないかな」と。感動を期待しています! それから、フィルムで撮られているというところも楽しみですね。

アン ミカ: ノーラン監督がムチャムチャ好きで! いつも、想像を裏切ってくれる。すでに観た人から「時空を超える体験」という感想を聞きました。そんな感想は初めて聞いたので、楽しみです!

ダンテ・カーヴァー: ノーランのスタイルが好きです。『メメント』『プレステージ』も大好きです。非常に楽しみです。

厚切りジェイソン: 監督さんは『メメント』など、新しい見せ方で有名な人。今回も、「戦争」の新しい描き方を見られると思います。映画の中の主人公と同じ目線で見ることができるから、同じ気持ちになれると話題になってますよね! 以上!!

赤ペン瀧川先生: これまでのノーランは虚構度の高い作品が多かった。いつか史実を撮ると思ってました。ノーランが言いたいことは、戦争映画とはもっと違うところにあると思うので、早く観たいです!

ハリー杉山: 僕はすでに観ているのですが正直、言葉を失いました。単刀直入にいうと「2DによるVR体験」です! こんな臨場感を映画で感じたことがないです!


<ジャパンプレミア>

クリストファー・ノーラン監督: 皆さま、今日は来ていただいて誠にありがとうございます。『ダンケルク』という新作を携えて、7年ぶりに日本に来ることができて嬉しいです。日本の観客の皆さまにお見せできることを、ワクワクしています。

MC: ヒットの要因はどこだとお考えですか?

クリストファー・ノーラン監督: ダンケルクの救出作戦は子供の頃から聞かされてきたイギリスの重要な歴史的要素です。けれども、この映画を撮るにあたっては世界中の観客に見せたいと思って作りました。根源的なストーリーはシンプルで普遍性があります。越えられない壁を越える。窮地から勝利を勝ち取る。非常にヒューマンなストーリーです。ヨーロッパだけでなく世界中に訴求できる物語だと思っています。

MC: 4度目の来日ですが、今回してみたい日本ならではの体験は?

dunkirkクリストファー・ノーラン監督: 日本に来るたび楽しい経験をしています。今回は時間がないのですが、日本の食事が大好きなので美味しいものを食べたいです。

MC: 山崎監督、ノーラン監督最新作をご覧になっていかがでしたか?

山崎 貴監督: CGに頼らないということで、臨場感というか実際にその場に行ったような気がします。前作の『インターステラー』が好きなんですが、本当に宇宙に行ったような気持ちになりました。今回も戦場でずっと緊張を強いられている気分になりました。観終わって「あ! これ、映画だった!」と。映画の魅力は別世界に連れて行ってくれることですが、ノーランは本当に別世界に連れて行ってくれるところが素晴らしいですよね。戦場というのはこんなに怖いのかと。ずっとドキドキしてる。一緒に戦って、結末に向かっていく。行ってきました! 戦場に! 映画というより体験です。

MC: 人間を描いた『永遠の0』を監督されましたが、『ダンケルク』は?

山崎 貴監督: 一番に感じたことは「本物すごい!」ということです。僕は予算の関係でCGを使用しますが、『ダンケルク』に出て来るものはいちいちが本物。タイムトラベル感が半端なくて、本当に爆発して、本当に船が沈んでる。あまり言うとネタバレですが、そういうことが次々と起こって、「卑怯だな~、羨ましいな~」と(笑)。
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クリストファー・ノーラン監督: ありがとうございます。『永遠の0』を拝見しましたが、予算の制約がある中で、ものすごいものを作られていると思いました。ダンケルクの救出作戦が、これまで描かれなかったのには理由があると思います。あくまでイギリスの物語であって、世界で知られいてない。これを描くにはハリウッドスタジオ並みの予算がないと、CG無しでは作れない。今回のようなチャンスがあって感謝しています。限界がある中で『永遠の0』を作られたことは、素晴らしいと思います。「リアルだった」というお言葉をもらって嬉しいです。

山崎 貴監督: 正直、時には予算も人的にもCGのほうが楽だと思うんです。そういう時に実写にこだわるには、どう折り合いをつけているのでしょうか?

クリストファー・ノーラン監督: ハリウッドのスタジオのような予算がつくと、よりアーティスティックな選択肢が広がります。パートナーでプロデューサーのエマ・トーマスも言っていますが、できるだけカメラに収めることが肝心。セットにお金を使って、カメラに収められなかったからといってCGにするのは避けたい。古い作品を参考にしたり、経験豊かなスタッフに声をかけ、古いテクニックを使います。例えば、書き割りで大勢いるように見せるとか。意外と安いんですよ。

山崎 貴監督: そこまでやってるんですね。勇気をもらいますね! CGに頼っていると思われていますが、僕も本当の空で撮ったりこだわってるんですよ。でもノーラン監督はレベルが違うので、すごいな、と。でも、書き割り使ってると聞いて、アリだな!と思いました(笑)。それから、若い出演者たちが素晴らしかったです。彼らを演出するためにやったことはなんでしょうか?

クリストファー・ノーラン監督: 今回、30歳の俳優がが10代を演じるようなハリウッド的アプローチを取りたくなかった。当時、その場にいたような年齢の役者を選びました。実際の戦場となった現場で撮り、爆発も本物。グリーンバックが背景だと俳優の経験をベースに演じますが、あの戦場を再現した中で演じるので、経験がないキャストにも心配はありませんでした。

山崎 貴監督: 緊張感がすごいじゃないですか。僕は緊張感を出せないのですが、どこから出て来るんですか? ちょっと盗んで帰りたいです(笑)。

クリストファー・ノーラン監督: 緊張感の保たせ方は脚本段階から考えていました。ストーリーを書くに当たって、サスペンス的手法を取りました。ヒッチコック、クルーゾー監督といった、緊張感を保たせることに長けた監督を参考にしました。本作では、陸海空3つのストーリーラインが交錯していきます。緊張感を保たせるには、それぞれのストーリーのテンションを高めていく。陸のテンションが少しずつ上がっていったタイミングで、海のストーリーが新たに始まる。3つのストーリーのテンションの上がり方を少しずつずらしていくことで緊張感を保たせました。

山崎 貴監督: 音楽もそうなんですね?

クリストファー・ノーラン監督: サウンドトラックの中でチクタクという時計の音がなっています。これは、自分が持ってる懐中時計を音楽のハンス・ジマーに渡して、それをベースにサウンドトラックのリズムを作ってもらいました。今回初めての試みとして、映像とサウンドトラックと効果音を融合して、常にテンションが上がり続けるという構成にしました。



(オフィシャル素材提供)



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