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『古都』京都先行公開初日舞台挨拶

2016-11-27 更新

松雪泰子、ムロツヨシ、伊原剛志、栗塚 旭、Yuki Saito監督

古都koto

配給:DLE
11月26日(土) 京都先行、12月3日(土) 全国公開
© 公益財団法人川端康成記念會/古都プロジェクト

 11月26日(土)、松雪泰子主演映画『古都』の京都先行公開・初日舞台挨拶が行われた(全国は12月3日より公開)。1人2役で挑んだ主演の松雪泰子を初め、キャストの伊原剛志、栗塚 旭、そしてYuki Saito監督が登壇した。

 映画は1962年に新潮社より刊行された川端康成「古都」の現代版として、原作では描かれなかった、大人になった主人公たちの物語として映像化。京都伝統の呉服屋で生きる姉・千恵子と北山杉の里で働く双子の妹・苗子を主演の松雪泰子が一人二役で演じ、それぞれの娘役で橋本 愛と成海璃子が共演。その他、千恵子の夫・竜助役に伊原剛志、養父役に奥田瑛二、竜助の父・水木役に栗塚 旭ら豪華キャストが脇を固める。

koto 全国に先駆け先行公開となった京都は、ちょうど紅葉シーズンの真っ只中。映画館内も大勢の観客でにぎわう中、紅葉を思わせるような艶やかな赤いワンピースで登場した松雪泰子がよりいっそう初日のお祝いムードに華を添え、大盛況の京都初日舞台挨拶となった。

 一人二役を演じた主演の松雪は「京都で初日を迎えられたこよを大変嬉しく思っています。京都の様々な情景、そして川端康成先生の精神が受け継がれた作品になりました。撮影時にお借りした室町の町家はとても歴史があって、その空間にいるだけで歴史の重み、時の流れ、家が背負っている宿命を感じました。“継承”というデリケートで難しいテーマを描いていて、どうやって若い世代に伝えられるか考えました。親子の物語でもあり、私も子供がいるのでこれから手が離れて社会に出て行く時に親としてどうするか、何を伝えるか考えるきっかけになりました」と自身と重ねて作品に挑んだ意欲作であるということを話した。

 松雪の演じた佐田千恵子の夫・佐田竜助役の伊原剛志は「舞台挨拶のため、昨日京都に入りましたが、紅葉のシーズンで沢山の観光客もいて、京都はアツい街だと思いました。本作では、老舗呉服店に養子に入ったという設定だったので、一歩二歩下がりながら綺麗な嫁(松雪泰子のほうを向き)をたてるという演技をしました(笑)。本作は母と娘の話がメインなので、母の力強さというのを改めて感じました。実生活では女房に支えられているので(笑)、本作では逆にどっしりと女房を支える役で、不思議な感じがしました」と、演じる上での難しさを改めて語り、水木役の栗塚 旭は「この中で唯一京都に住んでいるので、この日を迎えられて嬉しいです。3年前からあたためられた企画でした。撮影して、初めて試写を観た時には本当に感動しました。今まで見たことのない京都が見られる作品だと思います」と、地元京都での公開を喜んだ。

 本作が商業長編デビュー作となるYuki Saito監督は「『古都』というタイトルを背負って、本日産声を上げました。プレッシャーはありましたが、過去の川端康成の『古都』の映画化作品2作と違い、今回こだわったのは“ホンモノ”であるということ。そこに宿っている精神、宿命、ホンモノのキャスト・着物・街を撮ることができたのではないかと思います」と初日公開の喜びを語った。

 最後に松雪泰子が「挑戦した作品だとは思いますが、川端康成先生の美と情景、そこに息づく人々の純粋さや無垢さなどが描かれています。絵画を見るような静かな時間を過ごしたい人におすすめしたいです」と語り、Yuki Saito監督は「まずはこうして京都の方に観ていただいて認めてもらいたい。そこから全国に広がって世界に届けたいと思っています」と全国公開への期待をこめたメッセージで舞台挨拶が終了した。

 映画『古都』は京都先行公開中、12月3日(土)全国公開。



(オフィシャル素材提供)



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