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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『ひるね姫~知らないワタシの物語~』トークイベント

『ひるね姫~知らないワタシの物語~』
トークイベント

2017-04-02 更新

満島真之介

ひるね姫hirunehime

配給:ワーナー・ブラザース映画
大ヒット公開中!
© 2017 ひるね姫製作委員会

 『東のエデン』『精霊の守り人』『攻殻機動隊S.A.C.』など、重厚な世界設定を駆使して人間ドラマを描いてきた神山健治監督が描く感動アニメーション映画『ひるね姫~知らないワタシの物語~』。3月18日に公開し、若者を中心に動員している本作は、主人公の森川ココネが夢と現実を行き来しながら家族の秘密を知る物語であり、進路も決まらずまどろんでいる高校3年生の彼女が家族の想いを知り自らの将来を意識し始める物語でもある。

hirunehime そこで、ココネの幼馴染であり旅の仲間となる理系大学生・モリオを演じた満島真之介が、4月からの進級・進学・就職を控える学生たちを相手に、『ひるね姫』的処世術を語り合うトークショーを行った。「しゃべくり007」などバラエティ番組出演でその限りなく前向きな明るいキャラクターやトークの面白さが話題となっている満島。初対面の人ともすぐ仲良くなれる特技を持つ彼が、この春進路を新たにする若者に“満島流”のエールを送った。


 進級、進学、就職など、この春新生活を迎える高校生や大学生が集まった会場。満島真之介は登場するなり、最前列に座る学生一人一人とハイタッチをはじめ、初対面とは思えないほどのフレンドリーさで一気に会場をアットホームな雰囲気に。MCからの「初対面なのにすごく人懐っこいですね」との言葉に、「いいすね~。皆さん、こんにちは!」と会場のお客さんに呼びかけながら、「気持ちよりも先に体が動いちゃうんですよ。だから友達というか知り合いは多いかもしれませんね」と語り、今回のイベントは満島の発案で決まったということで、「みんなに会いたくてしょうがないんですよ。本当は毎日みんなと話したいから毎日舞台挨拶をしたいくらいなんですけど、なかなか難しくて。お話が好きすぎるから、帰りたいと思っている人を帰らせないこともあって、気を付けないととは思っていますね」と登場からノンストップで話続けるハイテンションぶり。

 高校を卒業後に上京した当時のことを聞かれると、「あんまり勉強してないんですよ。だから卒業式は3月1日だったんですけど(笑)。もう3月に勉強したって仕方ないじゃないですか。それぞれ沖縄から出ていく人も多いので、新生活までに時間があったほうがいいじゃないですか。学校来てもらっても先生たちは困るんですよ。どうせサーターアンダギー食べているだけだし」と地元沖縄ネタを交えつつ、「僕は最初、大学に行こうとオープンキャンパスとか行くために東京に出てきていたんですよ。体育教師を目指していろんな大学を見ていて。両親が体育大学出身なのでその当時の話を小さい頃よく聞いていて、そのイメージのままオープンキャンパスに行ったら、その時、僕、丸坊主でポロシャツインしてキチッとした軍隊みたいな恰好で言ったら、実際の体育大生よりも体育大生っぽく見える、と大学生に笑われて。まだ18歳だったんですけど、そんなに笑われたことによって、僕はいまこの大学に4年間入る必要性がないかもしれないって思っちゃったんです。ぎりぎりの状態で4年間過ごしたかったんですけど、イメージと違って。でも今思えば、僕は一つのことに集中してしまって、周りが見えていなかったんだなと思いますよ。それからアメリカに行こうと思ってたんですけど、いろいろあって止めてしまって。そんな中で日本の中心を知らないといけないと思って、紆余曲折あって東京に出てきたんですよ」と、実に詳細なエピソードを披露し、会場のお客さんは大爆笑!

hirunehime また本作の主人公は高校3年生の女子高生で、進路のことや友達のこと、家族のことなど、考えなければいけないことはたくさんあるのに、ついつい居眠りしてしまうという、物語のヒロインとしてはあるまじき怠惰なキャラクターであるにも関わらず、最後には首尾よく問題解決してしまうという主人公ココネについては、「みんなこうだと思いますよ。ココネはごく当たり前の高校生像だと思います。ココネの素敵なところは地域を愛しているんですよ。毎朝登校中に【おはよう!】って町の人に声をかける姿とか、ココネはごく身近な地域の人を大切にしているんですよ。あとココネの持っている明るい雰囲気が、居眠りして怒られるシーンにも出ていて。ああやって居眠りを怒られても笑い合えるクラスって意外とないんですよね。背伸びしない、等身大なままでいられるって素敵だなと思うし、続編を観たいと思わせる感じですよね」と語り、自身が演じたモリオの好きなところについて、「モリオの素敵なところは、自分の好きなことをまっすぐにやっていることなんですよ。自分の好きなことを周りに伝えたいと思って生きているのが、自分自身と近いところだとは思っていて。あとモリオの素晴らしいところはココネの奔放さについていけるところと、自分の得意なところにはパッと前に出て主張できるところなんですよ。それは無意識でカッコよさを見せたいとかいうことではないんです。例えばココネが困っているから助けようみたいな感じで。この二人には恋愛感情とかを超越した関係性があるんだと思うんですよ。二人とも直接お話するでしょ、面と向かって。この作品にはタブレットやVRといったコミュニケーション・ツールが登場するんですけど、この二人は一切それを介してない。直接話すんですよ。ココネとモリオの距離が近く感じるんですよね」と語り、本作に込められた神山監督のメッセージについても語った。

hirunehime その後は、会場に来ている高校生や大学生のお客さんからの質問に答えるコーナーに。「なんでも聞いて!」という満島に対し、【ずっと元気な印象があるんですけど、オンオフはあるんですか?】との質問に対し、「ずっと元気なんだけども、元気になるまでにはいろいろ大変なことはあったんですよ。兄弟が多いので意外と周りを見ている感じではあって、かなり引っ込み思案でしたね。ただ自分の中で、男は25歳でいろいろ決断しなければならない、と決めていたこともあって、一回今までをリセットすることにして、地元帰って自分のルーツを追ったり、今まで25年間生きてきた中でやりたかったことをすべて体験してリセットできたんです。そこからは常に自然体でいようとは思っていて、オンもオフもほとんどないです。オフは死ぬときかなと。自分は世界に一人しかいないから、自分を大好きになろうと思ってから、素直に言葉が出るようになってきた。でもちゃんと空気は読むし、ルールは守るよ。だけど自分が自然体でいるためにどうするか考えて、動いていますね」と意外な過去を語り、また【いろいろな選択肢がある中でどうやって決断しているんですか?】という質問に対し、「エブリデイ。ずっと迷っていましたよ。何も決まっていないからね。もう散歩するしかないって思って。歩いていたら学童があったんですけど、扉に子供と遊んでくれる人募集って書いてあって、ここだと思って入っていったんですよ。でも実は東京に来た理由には、オダギリジョーさん主演の『ハザード』っていう映画を観て、この映画監督と関わりたいと思ったのもあったんです。それが園 子温監督で、その後助監督をやらせてもらうことになって、ずっと映画の裏方をやっていたんですけど。でも別に映画に興味があったわけではないんですよ。他にも三軒茶屋のTSUTAYAでも働いてましたからね。いらっしゃいませって言いたくないから、「エアロスミス~」って言ってましたし。自分の中で何にも決まっていないから、何にでもチャレンジできるというか。夢って結局、職業でなくてもいいと思うんですよね、だから僕は毎日面白く過ごせることを見つけていって。役者になったのも、助監督時代は絶対表に出るなんて勘弁って思ってましたけど、今ここにいますからね。学生の時はいろいろ決められているけど、学生でなくなると、自分で判断しなくてはいけなくなる。その時に自分は今何をしたいかなと考えたときに、最終的に役者に行きつきましたね。やりたいと思っていたことをずっと周囲に話していたら、回りまわって繋がって、ココネも同じですよね。最初はなんでいつも同じ夢を見るんだろう?って思っていたのが、だんだん周りが繋がっていってそれによって変化が起こって、ココネの人生が前に進んでいくという感じで!」と時間の許す限り質問に答え、会場の学生へ熱いエールを送った。

 学生たちも満島流の“愛され力”感じ取ったようで、和やかな雰囲気でイベントは終了した。



(オフィシャル素材提供)



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