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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『イノセント15』第24回「レインダンス映画祭」(ロンドン)にて上映!

『イノセント15』
第24回「レインダンス映画祭」(ロンドン)にて上映!

2016-10-02 更新

甲斐博和監督

イノセント15innocent15

製作・配給・宣伝:TOCA.TOKYO
12月17日(土)より、テアトル新宿にてレイトロードショー決定!
© 2016「イノセント15」製作委員会

 甲斐博和の監督作『イノセント15』が、ロンドン現地時間の9月21日から10月2日まで行われる第24回レインダンス映画祭Narrative Discovery部門にて、9月23日(金曜)・28日(水曜)の2日間に渡って上映された。

 無垢でもあるが無知でもある15歳という年齢の少年と少女の恋を、目が離せないような独特の魅力に溢れる新鋭俳優を起用しまとめ上げられたヒューマンドラマ。彼らを取り巻く状況は厳しく、「イノセント(純粋)ではない世界」の中で、「イノセント(純粋・無垢)だった2人」が、惹かれ合い、傷つけ会いながらも少しずつ大人になっていくさまを、ヒリヒリとしたタッチで描く。

 同映画祭には、甲斐監督が登壇。高校生活を南米チリで過ごしたという甲斐監督は、通訳を通さず挨拶をし、冗談を交えながらも海外の映画祭に初めて参加した喜びを語った。

 そして上映後の質疑応答では、「主演2人の演技が素晴らしく本当に印象的だった。2人の年齢とキャスティングの流れを教えて欲しい」という質問に対して、「主人公である岩崎銀役は、役の年齢と同じ15歳の萩原利久くんで、ヒロインの佐田成美役は、18歳の小川紗良さん(注:撮影時の年齢)。2人はオーディションで選ばせていただきましたが、萩原くんは映画初主演、小川さんは映画初出演です」と甲斐監督が答えると、記者からは「経験が少ないとは思えない演技だ」と感嘆の息が漏れた。

innocent15 「どうしてこの物語を書くに至ったか」という質問に対し、「シェルターという、行き場の無い子どもたちを保護する施設で働いている中で、非常に酷い状況下で暮らしていたにもかかわらずハツラツとしている子もいて、暴力で誰かの心を壊すことは難しいことを知った。そして同時に、愛情無く育てられたり、信頼できなかったり、大きなウソをつかれたりと、親の心のありようが子どもの心を傷つけることも知った。そんな中、『何にも負けなかった可憐な女の子が、恋によって心が動き、喜び、傷つき、そして大人になっていく』という物語を思いついたのが一つのきっかけです」と答え、さらに「どうしてこのタイトルにしたのか?」という質問もあがり、「15歳の子ども2人はある意味、純粋無垢でした。しかし世界はそう出来てはいない。この世界には、映画の中で描かれているようなひどい状況、いえ、もっと目を背けたくなるような状況がたくさんあります。そして、まだ何も知らない彼らからすると、それらはただ車窓を過ぎゆく風景のように、無関係なものでした。しかしこの映画の中では、その複雑な世界が少しずつ彼らを侵食していきます。と同時に、二人がイノセントではいられなくなっていく。そんな矛盾も含めてあえてイノセントという言葉を使い、このタイトルを決めました」と熱っぽく語った。

 ※この模様は、現地時間9月28日(水)登壇のものとなる。


■甲斐博和監督のコメント

innocent15 初めての海外映画祭参加にあたって緊張もありましたが、沢山のスタッフに支えられました。そして映画祭中に知り合った人たちも来場し作品を鑑賞してくれるなど、盛況の中で上映できたことがなによりです。
 この作品が、海外でも人の心を動かすことが出来ること、そして言葉ではない部分が伝わったことも実感でき、嬉しく思いました。今回の経験を踏まえて、世界に映画を届けるにはどうしたら良いか、という視点が芽生えたので、本作品の興行にも、そして次作にも活かしていきたいと思います。



(オフィシャル素材提供)



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