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作品紹介

トップページ > 作品紹介 秋の理由

2016-09-17 更新


秋の理由akinoriyuu
© 「秋の理由」製作委員会


イントロダクション

 ここまで、福間健二は、映画の新しい語り方と魅惑を、主に女性たちの生きる「いま」のなかに探ってきた。長篇第5作となるこの『秋の理由』では、60代を迎えた二人の男の友情を軸に、この世の迷路の先でなお生きることへの「肯定」の炎をともそうとしている。

akinoriyuu 編集者の宮本 守役には、石井隆監督の一連の作品や『百円の恋』などに出演している伊藤洋三郎。作家の村岡正夫役には、今年18年ぶりの監督作『バット・オンリー・ラヴ』で話題になった佐野和宏。ヒロインのミク役には、舞台のみならず映画『おとぎ話みたい』などで実力を伸ばしている趣里。そして村岡の妻美咲を演じるのは、数多くの名作に出演している寺島しのぶ。

 原作は、2000年に出版された福間健二の同題の詩集。そのなかにある詩のフレーズが、生きることとこの世界への問いかけとなって、人物たちを動かしていく。どこかでだれかが泣いている悲しい秋。しかし、それに負けない美しい光を映画『秋の理由』はとらえている。

ストーリー

 宮本 守(伊藤洋三郎)は、本の編集者で、小さな出版社「黙示書房」を経営しているが、経営は苦しく、事務所をたたむことになる。宮本の友人・村岡正夫(佐野和宏)は作家だが、代表作「秋の理由」以降、もう何年も小説を発表していない。精神的な不調から声が出なくなり、筆談器を使っている。宮本は村岡の才能を信じ、彼の新作を出したいと思っている。そして実は、村岡の妻・美咲(寺島しのぶ)が好きなのである。

akinoriyuu ある日、宮本と村岡の前に「秋の理由」を何回も読んだというミク(趣里)が現れる。ミクは「秋の理由」のヒロインに似ていて、まるで村岡の言葉から生まれたかのような存在である。

 ミクと過ごす時間の中で、宮本は美咲への思いをはっきりと自覚するが、美咲はそれを受け入れてくれない。けれど、美咲と村岡の関係は険悪になる。

 村岡は、正気と狂気の間を揺れ動き、難民的な男女の群れの中に自分がいる夢をよく見る。村岡は自分のそばに宮本がいることを苦痛に感じ、宮本にそれを言ってしまう。すると、宮本は怒りを爆発させる。村岡に、自分に、そしてこの世界のあり方に。


(2016年、日本、上映時間:88分)

キャスト&スタッフ

監督:福間健二
脚本:福間健二・高田 亮
音楽:清岡秀哉
出演:伊藤洋三郎・佐野和宏・趣里・寺島しのぶ ほか

配給
渋谷プロダクション
10月29日(土)より新宿K's cinemaにてロードショーほか全国順次公開

オフィシャル・サイト
http://akinoriyuu.com/ (外部サイト)

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