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作品紹介

トップページ > 作品紹介 バンコクナイツ

2016-08-14 更新

原題:Bangkok Nites
バンコクナイツbangkok-nites
© Bangkok Nites Partners 2016


イントロダクション

 本作は、前作『サウダーヂ』で、地方都市のリアルを“土方・移民・ヒップホップ”をテーマに描き、話題となった映画制作集団「空族」富田克也の最新作。

 今回のテーマは、“娼婦・楽園・植民地”。構想10年にして、舞台を山梨からタイに移し、入念なリサーチを重ねて行く過程で、出会った現地の人々との交流、そこで知りえた今も深く残るベトナム戦争の傷跡、タイの抵抗の歴史など歴史的事実を知る中で、物語は重層的に響きあう182分の映画として完成した。

 今も実在する日本人専門の歓楽街“タニヤ”を舞台に、そこで働く娼婦ラックが、かつて恋人であった元自衛隊員のオザワに再会することで物語は始まる。本作は、ふたりの逃避行を描くロードムービーにして、それを取り巻くタニヤ嬢たちと、バンコクに蠢く怪しい日本人たちの欲望渦巻く群像劇でもある。バンコクから、イサーン(タイ東北地方)、そして秘境ラオスへの、総移動距離4000kmを優に超える撮影に挑み、劇中では、タイのイサーンの伝統音楽モーラム、ルクトゥーン、プア・チーウィットなど数々のイサーンミュージック―抵抗の音楽と言い換えることのできる――それら音楽にのせて空族が贈る、これはアジア版「千夜一夜物語」である。

ストーリー

 タイの首都、バンコク。日本人専門の歓楽街タニヤ通りの人気店「人魚」でNO.1のラックは、イサーン(東北地方)からバンコクへ出稼ぎに出て5年が経った。

 日本人のヒモ、ビンを連れまわし高級マンションでダイヤの首輪の犬と暮らす一方、ラックの支える大家族は、遥かラオスとの国境を流れる雄大なメコン川のほとり、ノンカーイ県に暮らしていた。ラックは種違いの弟を溺愛している。確執が絶えない実母と、今は亡きアメリカ軍人だった2番目の父との息子、ジミー。

 ある晩、謎の裏パーティーで、ラックは昔の恋人オザワと5年ぶりに再会する。ノンカーイから出て来たてだったラックの初めての恋人がオザワだった。元自衛隊員のオザワは、日本を捨てバンコクで根無し草のように暮らしていた。戸惑うふたり。今のオザワはネトゲ(……)で小銭を稼ぐ沈没組。だがラックに会うには金がいる。そんな折、オザワはかつての上官、現在バンコクで店を営む富岡に、ラオスでの不動産調査を依頼される――。

 かくして、いくつもの想いを胸に秘めたラックとオザワは、バンコクを逃れるように、国境へと、ノンカーイへと向かうことになったが……。

 古来、国境紛争に翻弄され続けたイサーン。物語は、その雄大な“イサーンの森”の闇の奥へと潜行し、舞台はやがて秘境ラオスへと、カメラはかつてインドシナを深く抉ったベトナム戦争の癒えぬ傷を映しはじめる。


(2016年、日本・フランス・タイ・ラオス、上映時間:182分)

キャスト&スタッフ

監督:富田克也
脚本:相澤虎之助、富田克也
撮影・照明:スタジオ石(向山正洋、古屋卓麿)
出演:スベンジャ・ポンコン、スナン・プーウィセット、チュティパー・ポンピアン、タンヤラット・コンプー、サリンヤー・ヨンサワット、伊藤 仁、川瀬陽太ほか

配給
空族
2017年2月下旬よりテアトル新宿にて公開

オフィシャル・サイト
http://www.bangkok-nites.asia/ (外部サイト)

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