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インタビュー

トップページ > インタビュー > 『王の運命―歴史を変えた八日間―』オフィシャル・インタビュー

『王の運命―歴史を変えた八日間―』
オフィシャル・インタビュー

2016-05-31 更新

ユ・アイン


マクベスounosadame
© 2015 SHOWBOX AND TIGER PICTURES ALL RIGHTS RESERVED

ユ・アイン

 1986年10月6日生まれ。本名オム・ホンシク。
 高校1年生の時に校門の前でスカウトされ、ドイツ語の「1(ein)」の響きが気に入り芸名ユ・アインが誕生。以来、笑顔の似合うヤンチャ系男子からクールなアウトサイダーまであらゆるキャラクターに個性を投影し、現代劇も時代劇もこなせる次世代演技派のトップアイコンとなる。
 ベテランのファン・ジョンミンと共演した映画で初の悪役に挑み、韓国歴代3位の大ヒットを記録している。本作では、石畳に頭を打ちつける撮影中に安全バーではなく本当に地面に頭を強打してしまったほど演技に没頭し役者魂を見せつけた。
 世子の内面の苦悩過程を狂気的に熱演し、ソン・ガンホ、ファン・ジョンミン、チョン・ジェヨン、イ・ジョンジェという大先輩の候補者を抑え、見事に「2015年青龍映画賞主演男優賞」の栄冠を手にした。



 李朝最大の謎とも言われ、18世紀の朝鮮王朝において王権争いが激化した時代を舞台に、王が王位継承者である実の息子を米びつの中に入れて餓死させたという衝撃の史実を描く『王の運命―歴史を変えた八日間―』。朝鮮王朝における王権争いが激化した時代を舞台に、朝鮮第21代目の王・英祖(ヨンジョ)と、実の息子・思悼(サド)、そして思悼の子として朝鮮後期最高の聖君となる第22代イ・サンの誕生まで、56年間にわたる歴史に存在した人々の心情を丁寧にひもとき、韓流時代劇ファンには広く知られている1762年の「米びつ事件(壬午士禍)」を中心とした史実を忠実に映画化した作品だ。このたび、ソン・ガンホ演じる朝鮮第21代国王の英祖の息子を演じたユ・アインのインタビューが到着した。


出演を決めた理由をお聞かせいただけますか?

 これまでの僕の演技人生で最も心惹かれた作品です。こんなチャンスを逃してはならないし、“感情を表現する俳優”としてこの役を必ず手にしたかった。シナリオを読んでいるあいだ中、ものすごい感情にノックダウンされるほどでした。


イ・ジュニク監督との現場はいかがでしたか?

 大変エネルギーに溢れていて、俳優の視点で作品を眺める思いやりがあります。その反面、刃のように鋭い洞察力を持った方です。普段は自由な魂を持つ方ですが、撮影に入れば冷徹な視線で俳優の演技を正確に指摘してくれます。互いの厚い信頼感に基づき、撮影に集中することができました。


思悼世子をどのように演じましたか?

 思悼世子の感情や、彼が置かれている状況に深く身を委ねようとしました。単に狂人だと分類するのではなく、心の奥底までも理解し、共感し、慈しみを観客の皆さんに感じていただきたくて、感情の軟弱さを表わそうと努めました。同情心を要するキャラクターなので、僕が持っている優しい面をたくさん表現しました。


思悼世子の複雑かつ劇的な感情の変化を演じるために努力したことは?

ounosadame 思悼世子という人物が対峙している状況はとても特殊です。抜け出すことのできない運命にぶつかり、自分の思いとは異なる運命を受け入れなければなりません。王位継承が運命づけられた世子として生まれ、特殊な立場の人間だけにしか分からない感情をどう表現したらよいのか深く悩みました。米びつに入る前の怒りや、米びつの中で絶望から恐れに変化する極限の感情表現には特に集中しました。映画は過去と現在が交差する構成を取っていたので、演技に役立ちました。8日間の一日一日が切りかえポイントのようになり、演技の増幅を調節することができました。


ソン・ガンホとさんとの演技はいかがでしたか?

 僕のことを俳優としてとても尊重して下さいました。英祖と思悼世子は、最も重要な瞬間に最も重要な演技を作り出す“運命共同体”でしたので、本人の役割ではない僕の役まで念頭に置きながら、撮影の間ずっと安らげる雰囲気を作って下さいました。目も合わせられないほどの大先輩なのに、演技の呼吸は完璧でした。


おすすめする鑑賞ポイントは?

 この世のすべての父と息子を描いた映画であり、旧世代と新世代の葛藤ともいえます。“世代間の異なる価値観や葛藤”が人間的な側面で扱われているので、観客の皆さんにも共感していただけると思います。


(オフィシャル素材提供)


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