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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『流れ星が消えないうちに』プレミア試写会舞台挨拶

『流れ星が消えないうちに』
プレミア試写会舞台挨拶

2015-11-07 更新

入江甚儀、葉山奨之、渡辺早織、柴山健次監督
塩ノ谷早耶香(主題歌「流れ星」)、桐嶋ノドカ(挿入歌「柔らかな物体(piano ver.)」)

流れ星が消えないうちにnagareboshi

配給:アークエンタテインメント
11月21日(土) 角川シネマ新宿ほか 全国ロードショー
© 2015映画「流れ星が消えないうちに」製作委員会

 『流れ星が消えないうちに』の女性限定のプレミア試写会舞台挨拶が、スペースFS汐留にて行われ、入江甚儀、葉山奨之、渡辺早織、柴山健次監督、そして主題歌、挿入歌を担当した塩ノ谷早耶香と桐嶋ノドカも登壇した。

 発行部数30万部を超え、広く親しまれている橋本 紡(「半分に月がのぼる空」シリーズ)の同名小説を映画化した『流れ星が消えないうちに』は、5週連続視聴率20%を超えて話題のNHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」のヒロインを務める波瑠が主演を務める、ヒューマン・ラブ・ストーリー。

 そして、本作ではプラネタリウムがキーポイントになっている。。プラネタリウム・クリエイターの大平貴之氏により開発されたスーパー・プラネタリウム「メガスター」の投影による美しい夜空とのコラボレーションも実施した。イケメン俳優の入江甚儀と葉山奨之の二人に、ほか、プラネタリウムを通じての告白シーンや、月夜の寝静まった町を彼におぶさっての散歩デート・シーンなど、女子たちがキュンと心を震わせるポイント満載の映画だ。

 スーパープラネタリウム「メガスター」の投影が始まると、観客から歓声があがり、その後、入江甚儀、葉山奨之、渡辺早織、柴山健次監督が登壇した。


●登壇コメント

入江甚儀: この映画は僕自身すごく好きで、撮影から約1年位経つんですけど、まだなんか抜けきってないところがあるんですよね。なんかちょっとまだ引っ張られている感じで。そんな好きな映画を今日初めて皆さんに観てもらえる日を迎えて、本当に幸せに感じます。今日は存分に『流れ星が消えないうちに』の優しい世界に浸っていってください。

葉山奨之: 本日は女性限定ということで、非常にテンションがあがっております。なんかいいっすね。

渡辺早織: 私もこの映画が大好きで、初めて観た時に、川が優しく流れるような丁寧な映画だと思って、ぜひ皆さんに観てもらいたいと思って、楽しみに参りました。

司会: 人気の原作を映画化しようとしたきっかけを教えてください。

柴山健次監督: 3年前に本屋で表紙を見て、冒頭の台詞で、姿勢を正して読まなきゃいけないと思いました。冒頭から期待を裏切らず、撮りたい撮りたいと思い続けるような話でした。これを映画にしないと映画監督になった意味がないと思う位で、その想いを原作の先生に手紙を出しまして、許可を頂きました。

司会: 皆さん、どのような想いで演じられたんですか? 入江さん演じる巧は、こんないい奴はいない!という程優しい役ですが。

入江甚儀: (僕の)人柄がキャラクターに出ちゃいました(笑)。

司会: 自分がこの役やるんだと思った時の、率直な感想は?

入江甚儀: 本当に巧って、人想いの人間で、だからこそ巻き込まれるし、人の悲しみに共感しすぎちゃって自分まで寂しくなる人間だと思うんですけど、いい奴って言われているんですけれど、波瑠さん演じる奈緒子がそれだけ素敵な女性だったんでしょうね。だからいい奴になれたんじゃないですか?

司会: 入江さん自身は、巧のキャラクターに近いものは感じたんですか?

入江甚儀: 似てるなと思いましたね。言葉じゃ説明できないんですけど、あるじゃないですか。この人初対面でも近いな、みたいな感じが。台本を読んだ時に、それは感じました。

司会: いい人ですもんね(笑)!

入江甚儀: はい(笑)。

司会: ファンの方たちがすごく頷いてらっしゃいます! 葉山さんは、役作りで、天体などお勉強されたと聞いていますけれど。

葉山奨之: 星について図鑑をいっぱい買って、星座や神話をいろいろ勉強しました。でも神話とかあんまり関係なかったんですけど。今ではなんとなく分かるようになって、普通に仕事とか終わってなんとなく見上げたら、「あっこれ、なんとか座だ」と思って調べたら、合ってて。友達に言うと、「すげえな」って言われるようになって。

入江甚儀: オリオン座は結構皆わかると思うよ。(会場爆笑)

葉山奨之: じゃあ、なんだろな。ベテルギウスとか分からないですよね? 「ベテルギウスって言うんだよ」と言うと、「この人星詳しいんだ!」ってなるので、使えるかもしれないですね。

入江甚儀: 合っているかどうかわからないけどね(笑)。

葉山奨之: 携帯で調べたら、分かるんですよ。今東京で見える星のアプリがあるんです。

司会: 入江さん、現場で葉山君は、星に詳しいという匂いを醸し出していたんですか?

入江甚儀: いや、それはないんですけど(笑)、奨之が加地の役なんだなと思ったのは、学校でのロケの日の夜、「甚儀、流れ星が今流れた」って言ってきた時です。僕も外に出たら、本当に流れてきて。

葉山奨之: 甚儀君とのシーンは、本当に流れ星が流れる日で、僕がふとした瞬間に見たら、自分が今撮っているシーンもそういうシーンだし、どっちなんだろうと思って、とりあえず誰かに知らせなきゃと思って。

司会: 願い事はしましたか?

入江甚儀&葉山奨之: なんにもできなかったです。

司会: 男二人でロマンチックに見たんですか?

葉山奨之: 甚儀と二人で見ました。

司会: 渡辺さんはこの映画に出られてどうでしたか?

渡辺早織: 私も役の話をしたいんですけれど、ちょっと言うだけでもネタバレになってしまうので、観ていただいてからにしたいんですけれど、この映画は、すごくロマンチックで優しく、丁寧で、胸がギュッとなるところもあるんですけれど、今日観て、大切な人に話して、一緒に観ていただきたいです。

司会: 監督は女性客を意識されたんですか?

柴山健次監督: 僕自身が、女性より女性っぽいって言われるんです。なので、自分の美意識でやっていて、あえて女性向けとかではやっていないです。恋愛がモチーフですけれど、どの世代にも通じる映画なので、あえて絞ってはいません。

司会: そうなんですね。今日は、映画のコスチュームを担当された石橋瑞枝さんによるコラボTシャツ制作の企画があると聞きました。

柴山健次監督: 気づくかもしれないんですけれど、入江君と渡辺さんが……(同じ星柄のTシャツとストールを指す)。

葉山奨之: 監督、実は僕も……(と言って、星柄のアイマスクを取りだす)。

柴山健次監督: 公開のために皆さんが購入できるものとして作って下さり、渡辺さんが一つを着て下さっているんです。

渡辺早織: 着心地もすごくよくて、ウールが入っているそうなので、秋に着てもいいですし、冬でもいけるような暖かいTシャツです。

葉山奨之: (アイマスクをして)緊張しなくていいですね。(会場爆笑)

司会: 

入江甚儀: 今日のアンケートで一番人気のデザインでコラボTシャツを制作するそうです。今日は、協賛会社のセガトイズ様より、自宅用のプラネタリウム『ホームスター』を会場の2名様にプレゼントします。入江さん、葉山さん、お客様に一言、お言葉を添えてお渡しいただけますでしょうか?

入江甚儀: 「見てこの星空、きれいでしょ? 今日限りの星空だけど、これで、今後も見られます」……恥ずかしいっすよ。

葉山奨之: 手汗がすごいです。「このプラネタリウムを観て、この映画のことを思い出してもらえたらと思います」……こういうことやったことなかったので、ドキドキしました。

 塩ノ谷早耶香、桐嶋ノドカが登壇。

司会: 主題歌を担当されている塩ノ谷早耶香さん、挿入歌を担当されている桐嶋ノドカさん、一言ずつ頂けますか?

塩ノ谷早耶香: (10月28日に発売されたミニアルバム『S with』のリード曲「流れ星」は)映画を先に拝見して、監督と沢山やりとりをさせていただきながら歌詞を私自身が書かせていただいたので、長い期間かけて作らせていただいたからこそ、思い入れも強くなったし、映画で感じたメッセージが詰め込まれた曲です。

桐嶋ノドカ: 私にとって初めての映画の挿入歌だったんですけれど、こんなにピュアで素敵な映画に出合えて嬉しく思っています。

司会: 最後に監督からメッセージをお願いします。

柴山健次監督: この映画の在りようは、なかなか近年なかったようなしっとりしたタイプの映画で、どちらかと言えばお客さんの方から意欲的に受け止めにいけるゆったりな映画なので、くつろいで観ていただければと思います。

 フォトセッション後、塩ノ谷早耶香が主題歌「流れ星」を披露した。


●アフタートーク

 上映後、舞台には再び、柴山健次監督、入江甚儀、葉山奨之、桐嶋ノドカが登壇し、アフタートークがスタート。

司会: 上映後の皆さんにご挨拶を。

入江甚儀: 皆さんの率直な感想を聞きたいです。いかがでしたか?(場内では拍手が起きる。涙目の女性も。)皆さんに伝わっただけで嬉しいです。僕はそれで十分です。ありがとうございました。

葉山奨之: こうやって皆さんに拍手をもらえて、素直に嬉しいです。ありがとうございます。

桐嶋ノドカ: 私は演技したわけではないですけれど、ちゃんと皆さんにこの映画のメッセージが伝わったなら、すごく嬉しいなと思います。

柴山健次監督: この映画の準備に3年もかかって、関係者ではない皆さんに観ていただけたのが初めてなので感慨深いのと、自分が3年前に信じたものが、独りよがりじゃなく、実になって届いているのかがすごく気になります。ありがとうございます。

司会: 入江さんと葉山さんは初共演だったんですか?

葉山奨之: はい。最初の方はシーンは一緒にならなかったんですけど、撮影日は最初の方から一緒で、結構控室でもひたすら僕がしゃべっていたから、ちょっと迷惑だったんじゃないかなと。

司会: それぞれの印象は?

入江甚儀: 奨之とさっき取材していて、奨之は「なんで僕が選ばれたかわからない」って言うんです。奨之は波瑠ちゃんとかは、ぴったりだったって言ってたんですけど、自分で違うって言ってるんですけど、ぴったりだなと思います。

葉山奨之: 僕はなぜこの加地という役にキャスティングされたか分からなくて。

入江甚儀: こういうところが加地だと思います。

柴山健次監督: まずミステリアスで、自分にコンプレックスがあるのを責めて人生を謳歌するっていう感じは、本当ぴったりな感じです。入江さんのキャスティングで一番最初に重要だったのはラストの顔つきで、会った時に、「巧まんまじゃん」と思ったんですね。

葉山奨之: この小説を読んだ時に、僕が決まっていることしか聞いていなくて、奈緒子と巧はこの役者さんっていうのは、予想が的中だったんです! 奈緒子は波瑠ちゃんしかいないと思って、マネージャーに、「この役は?」って聞いたら、「波瑠ちゃんです」って言われて! 甚儀君と共演したことはなかったけど、巧は甚儀君だと思って、監督に初めて会った時も、「僕とおんなじキャスティングでした」って言いました。巧は甚儀君にぴったり。巧は甚儀君にしかできないと思っていたので。

司会: そして、桐嶋さんは挿入歌を担当されました。

桐嶋ノドカ: 初めての映画挿入歌だったんで、段取りも分からないし、どういう心持ちでいたらいいか分からなかったんですけど、最初に映像を頂いて、そこにピアノと歌だけでレコーディングしてみようとなって、初めて音楽が入っていない映像を観させていただいて、それだけでも大事なシーンなんだなっていうことは分かったので、ちゃんと映画に沿うように気持ちを寄り添わせて歌ったつもりです。実際に歌がはまった映画を観て「あっ、こういう風に歌と映画って絡み合っていくんだな」って。直接的に映画のことを歌にしているわけではないんですけれど、人の心と心を繋いでいくものになっているのではないかなと思いました。

司会: 入江さんと葉山さんは、桐嶋さんの挿入歌を使用したシーンは、いかがでしたか?

入江甚儀: めっちゃいいです。映画があって、歌があるんじゃなくて、映画のシーンの中で歌が流れているんじゃないかっていう位、一体化していました。どっちもちゃんと入ってくるという不思議な体験をさせていただきました。

葉山奨之: 挿入歌で僕の芝居を助けていただきました。この曲がなかったら成立しないほど難しいシーンだったんで。

司会: いやいや、柴山監督、そんなことないですよね??

柴山健次監督: それが、実はそうで(笑)。実は僕もそのシーンでは、頼っていたところがありました。(スクリーンで目に見える)今は、幸せな状況だけど、満たされてない。過去の満たされていた時を思い出しても、あの頃はない、というのが食で繋がっていて。悲しい音楽も幸せな音楽もはまっていかなくて。本当にこの挿入歌があることで繋がっているというのがあって、相当助けてもらいました。


nagareboshi そして、特別に観客もOKのフォトセッションが始まる。「きゃー!」という声が飛び交う中、カメラのシャッター音が続き、最後は葉山が(まるで、アカデミー賞授賞式のスターのように)観客を背景に登壇し一同と撮影。観客の熱い拍手と共にアフタートークは終了した。

 最後は、桐嶋ノドカによる、挿入歌「柔らかな物体(piano ver.)」が披露される中、ライブの途中、会場に星が流れるかのような、夜空が広がる。プラネタリウム・クリエイター大平貴之氏により開発された、スーパー・プラネタリウム“メガスター”の投影だ。まさに夜空をそのまま映し出したような光景に、会場いっぱいの制服姿の学生から老齢の方までの幅広い年齢層の女性たちが、目をウルウルとさせていた。笑顔で席を立つ方々の心には、本作の“悲しみはきっと勇気に変わる”というメッセージがそっと届けられたかもしれない。


(オフィシャル素材提供)



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