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作品紹介

トップページ > 作品紹介 おかあさんの木

2015-05-17 更新


おかあさんの木okaasannoki
© 2015「おかあさんの木」製作委員会



イントロダクション

 40年前から教科書で愛される、国民的児童文学が感涙の映画化。

 原作は児童文学者、大川悦生(98年没)著「おかあさんの木」。発表から45年余り、その間幾度も小学校中学年から高学年の国語教科書に採用されてきたお話だ。昭和12年(37年)日中戦争から始まる太平洋戦争のために7人の息子が次々と兵隊にとられ、そのたびにキリの木を植えて、息子たちの無事を祈るおかあさんの姿が母子の愛を、戦争がもたらす悲しみを子供たちに訴え続けてきた。

okaasannoki 本作は、舞台を大川氏の生まれ故郷である長野県の田舎村に設定し、おかあさんとおとうさんの出会いから物語が始まる。7人の子供たちに恵まれ、慎ましやかながらも幸せな家族を築いていく主人公・ミツ。そこには、当時の日本中のどこにでもある、普通の人びとの暮らしが描かれていく。そしてそんな日本中のおかあさんが直面した戦争という現実。「お国のために」と戦地に出征する息子をただ見送らなければならない悲しみ、帰らぬ息子をひたすらに待ち続けることしかできない苦しみは、「おかえり」「ただいま」と言える当たり前の日々がいかに尊く大切なことかを、現代に生きる我々に訴えかけてくる。

 主人公・ミツを演じるのは鈴木京香。「いつか、“日本のおかあさん”然とした母親役を演じてみたいと思っていた」と、25年余りの女優人生の中で節目の役に挑んでいる。さらに、ミツの次男・二郎役に三浦貴大、亡き夫の同僚役に田辺誠一、その娘・サユリ役に志田未来、物語の語り部となる現代パートのサユリ役に奈良岡朋子、と演技派の豪華キャストが集結した。

 監督は『がんばっていきまっしょい』『解夏』など丁寧な心理描写に定評のある磯村一路。製作は、東映東京撮影所とアルタミラピクチャーズが初めてタッグを組み、本年1月22日にクランクイン。「ミツの家」の撮影は、戦前の雰囲気を残す茨城県かすみがうら市の民家園で行われた他、長野県、静岡県、千葉県などでロケを敢行し、3月9日にクランクアップした。

 激動の時代を懸命に生きた親子の愛の物語は、6月6日全国公開となる。号泣必至、ハンカチなくして観られない感涙映画の決定版がまさに誕生しようとしている。

ストーリー

 今から100年ほど前……長野県の小さな田舎村。若く美しいミツは、かねてから一途な想いを寄せていた謙次郎とめでたく祝言を挙げた。謙次郎の親友・昌平をはじめ、村中から祝福された結婚生活。ミツは一郎、二郎、三郎、四郎、五郎……と次々に元気な男の子を生み、決して裕福とはいえない暮らしぶりではあったが幸福だった。

okaasannoki 六人目の男の子・誠だけは、子宝に恵まれなかった姉夫婦に懇願され密かに里子に出したものの、さらに末っ子の六郎まで生まれ、家の中はいつも賑やか。優しい夫とヤンチャな息子たちに囲まれて、ミツはいつも笑顔で忙しい毎日を過ごしていた。

 しかしその笑顔が消える出来事が起きてしまう。謙次郎が心臓発作で、急逝したのだ。愛する人のあまりに突然の死に、呆然とするしかないミツ。そんな彼女を支えたのは、6人の息子たちだった。ミツは健気な子供たちの支えによって、少しずつ立ち直っていく。

 それから数年後。すっかりたくましい青年に成長した息子たちを、今度は“戦争”がミツから奪う。まずは一郎、そして二郎……。「お国のため」という名目で華々しく出征してゆく息子たちを複雑な思いで送り出すミツは、彼らが戦地に赴く度に1本ずつ桐の木を庭に植えてゆく。


(2015年、日本、上映時間:114分)

キャスト&スタッフ

原作:大川悦生「おかあさんの木」(ポプラ社刊)
監督・脚本:磯村一路
出演:鈴木京香、志田未来、三浦貴大、田辺誠一、奈良岡朋子ほか

配給
東映
6月6日(土) 号泣のロードショー

オフィシャルサイト
www.mothers-trees.com

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