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『二重生活』トークイベント

2015-02-01 更新

栗原 類、ロウ・イエ監督、よしひろまさみち(映画ライター・編集者)

二重生活nijyuu

配給:アップリンク
新宿K’s cinema、渋谷アップリンクほかで公開中

 現在公開中の『二重生活』を引っ提げ来日を果たした中国の鬼才ロウ・イエ監督が26日、渋谷アップリンクでトークイベントを行った。この日のゲストは、モデルの栗原 類。栗原はファン目線で監督に質問攻めした。

 喘息の悪化により舞台『DARKNESS GATE』を降板し、体調が心配されていた栗原 類が渋谷アップリンクで行われた映画『二重生活』のトークイベントに元気な姿で登場。憧れのロウ・イエ監督に「俳優とのコミュニケーション方法」や「舞台俳優と映画俳優の違い」など積極的に質問を浴びせ、演技に対する意欲を垣間見せた。また、この日は司会進行役として、映画ライターのよしひろまさみちが出席した。

 本作は、天安門事件を扱った『天安門、恋人たち』で映画製作・上映禁止処分を受けたロウ監督が、禁止令解除後、5年ぶりに中国で製作した衝撃のメロドラマ・ミステリー。経済発展が著しい武漢市を舞台に、事故死した女子大生、彼女と最後に接触した二つの家庭を持つ男、その妻と愛人が織り成す複雑な物語がスキャンダラスに展開する。

 作品に感銘を受けたという栗原は、「登場人物たちの行動が自分の理想のために人を犠牲にするという、人間らしい『闇』と『欲望』が凄く出ていて素晴らしかった」と絶賛。さらに「中国の今の日常が監督の表現したいビジョンであることがはっきりしていた反面、この物語は現実なのか、フィクションなのか、観る側を構えさせるようなところが深いと思った」と、感想を述べた。

 この日の栗原は、本作でロウ監督に俄然興味が湧いたのか、ファン目線で終始質問攻め。「映画を観ていて、俳優のカメラ目線が気になって、観ている僕たちが映画の中にいるような、第三者として存在しているような臨場感を味わいました。これは意図したことなのですか?」と問い掛けると、ロウ監督は、「ドキュメンタリー・タッチで人物を撮ることによって、その人物が置かれている境遇をリアルに表現したいと思ったのです」と説明。

  「例えば、幼稚園のシーンでは、実際の幼稚園の生活の中に、俳優を紛れ込ませましたが、幼稚園自体は演出ではなく、いつものスケジュールで自然に生活が営まれている。あるいは、夫の帰りをキッチンで迎える本妻役のハオ・レイは、20分前から実際に食事を作っていて、すでに3品の料理ができていた。つまり、そこまで生活のリアリティを追求して作っているわけですが、私のこうしたやり方に俳優たちがよく対応してくれたと思います」と、俳優の理解と努力を称賛した。

 また、よしひろが映画製作を禁じられていた間に海外で映画製作することをロウ監督が余儀なくされたことにふれ、栗原は「ニューヨークで生活をしていた時は、半年ニューヨーク、半年東京と生活だったので日本を客観的に見ることができました」と答え、ロウ監督は「僕は、しばらくフランスにいたので、今、中国でなにが流行っているのか、どういう俳優がいるのかから調べました。この映画には変化の激しい現代の中国を客観的にみた今の中国を描きました」と答えた。

 瞬きもせずロウ監督の話に耳を傾ける栗原。自身が舞台にチャレンジしていることもあるせいか、俳優の話になると、さらに興味津々の様子を見せ「舞台を得意とする俳優を映画で指導するのは、どんな感覚なのでしょうか?」と、第二の矢を放つ。これに対してロウ監督は、「映画と舞台は、演技に求めているものが全く違うので、舞台の方法で映画に臨むとさまざまな問題が生じてくる。私が求めているのは、『役者は演じるのではなく、その役に成り切って生きる』ということ。本妻役のハオも、愛人役のチー・シーも舞台経験者ですが、すぐに私のやり方を理解してくれました」と、満足そうな表情で語った。

 映画『二重生活』は新宿K's cinema、渋谷アップリンクほかで公開中。


(オフィシャル素材提供)



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