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2014-07-10 更新

原題：ABOUT TIME

• 予告編
• 5354K｜

イントロダクション

　日常の小さな出来事をユーモアあふれる視点で切り取り、コミカルでハートウォーミングな作品に昇華してしまう偉才リチャード・カーティス。敏腕脚本家として名をあげ、世界的に大ヒットを記録した『ラブ・アクチュリー』(03)で長編監督デビューをはたしたカーティスにとって３作目であり、同時に最後の監督作となるのが『アバウト・タイム～愛おしい時間について～』だ。

　「残り24時間しか生きられないと告げられたら何をする？」。友人と交わしたこの何気ない会話をきっかけに誕生した本作は、「時間を巻き戻せたら違う道を選んでいた」という、生きていれば誰しもの頭を幾度かはよぎるこんな思いをベースに、恋人、友人、そして家族というかけがえのない人たちへの愛を解く人生讃歌。そして、今作で監督引退宣言をしているカーティスの胸中を体現しているかのようなタイトル「about time（「引退をする」ときがきた）」からも分かるように、彼の監督人生を締めくくるのにふさわしいまさに集大成ともいえる作品の中で、自身のパーソナルな思いとウィットを効かせながら人生とは何かを優しく語りかけてくる。

　21歳でタイムトラベル能力があることを知り、その能力を駆使して恋や人生の成功をつかもうと試みる主人公のティムを演じるのは、アイルランド出身のドーナル・グリーソン。『ハリー・ポッターと死の秘宝』(10、11）シリーズや『アンナ・カレーニナ』(12)などの話題作に出演してきた期待の新星が、繊細で人間味あふれるティムを魅力的に演じている。そのティムの恋人で後に妻となるメアリー役には、『君によむ物語』(04)、『幸せのポートレート』(05)、『恋とニュースのつくり方』(10)などで知られるレイチェル・マクアダムス。キュートで親しみやすい笑顔の持ち主でありながら、実直な演技を見せるレイチェルほどメアリーにぴったりの女優はいないだろう。

　また映画のカギを握るティムの父親役には『ラブ・アクチュアリー』(03)でリチャード・カーティス作品に出演済み。近作では『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズを始めとする作品で実力を不動のものとしているビル・ナイが挑み、物語にリアリティと笑いを与えて感動を誘う。さらに『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(14)で美しすぎる美貌を披露したマーゴット・ロビーがティムの初恋の相手を小悪魔的魅力たっぷりに演じている。

　なんでもなかった平凡な一日が大切な一日に変わり、当たり前のように身近にいた人たちに感謝をしてまた大好きになる……。そんなリチャード・カーティスのポジティブな魔法がスクリーンを席巻する！

ストーリー

　イギリス南西部に住む青年ティムは、両親と妹、そして伯父の５人家族。どんな天気でも、海辺でピクニックを、週末は野外映画上映を楽しむ。風変りだけど仲良し家族。しかし、自分に自信のないティムは年頃になっても彼女ができずにいた。

　そして迎えた21歳の誕生日、一家に生まれた男たちにはタイムトラベル能力があることを父から知らされる。

　そんな能力に驚きつつも恋人ゲットのためにタイムトラベルを繰り返すようになるティム。弁護士を目指してロンドンへ移り住んでからは、チャーミングな女の子メアリーと出会い、恋に落ちる。ところが、タイムトラベルが引き起こす不運によって、二人の出会いはなかったことに！

　なんとか彼女の愛を勝ち取り、その後もタイムトラベルを続けて人とは違う人生を送るティムだったが、やがて重大なことに気がついていく。どんな家族にも起こる不幸や波風は、あらゆる能力を使っても回避することは不可能なのだと……。

（2013年、イギリス、上映時間：124分）

キャスト＆スタッフ

監督・脚本：リチャード・カーティス
出演：ドーナル・グリーソン、レイチェル・マクアダムス、ビル・ナイ、トム・ホランダー、マーゴット・ロビー、リンゼイ・ダンカン見ほか

配給
シンカ／パルコ
９月27日(土)より全国ロードショー！

オフィシャルサイト
abouttime-movie.jp

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